2013年04月06日

小説『蠅の王 LORD OF THE FLIES』ウィリアム・ゴールディング

原爆戦争によって、イギリスから疎開した少年たち。

しかし、彼らを乗せた飛行機は南太平洋の島に落下。

生き残ったのは、最高でも16歳ほどの未成年とちびっ子のみ。

彼らは、ラーフを隊長に選び、何とか生き残る道を模索する。

ピギーのかけていたメガネを用い、火を起こし、

篝火(かがりび)をあげることで救助を待つことに。

幸いなことに天敵も見当たらず、

果物が豊富だったこともあり、戦争体験することもなく

結構しあわせな日々を送っていた。

しかし、小さな子供たちが見たという不気味な獣(幽霊とも)

という漠然とした不安。

そして、ラーフと狩猟隊によるジャックとの対立と

深まっていく溝によって、人間の持つ本質(残忍性)が

表面化していく。サイモンが出会った「蠅の王」という

超自然的な存在が象徴する人間性。


残虐性にめざめ、野生化してしまった少年たちは

暴力を正義や正当性に置き換えて、

かつてあったはずの秩序と楽園は崩壊していく…。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の 世界の名作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする