と裸の大将っぽい枕詞ではじめます。
三度の飯より○○が好き!と言う方がいますが、それだけ
豊かになったということでしょう。背景には「食べられる」
生活が保障されているからこその「大好き!」表現です。
さて戦争体験の話を聞くと、農家や軍部などの例外を除けば
大抵「空襲」以上に「飢え」に苦しめられたという話が出ます。
小説やマンガなどを読んでいても、食べるものがなくて
イモの根っこや草、虫……といったあらゆる物が食べられています。
「ほたるの墓」(原作は直木賞)とかでも、食べることに困った
兄妹の兄が「カエル」を食べる対象として考えるシーンがあり
印象的です。
まぁあの作品は、国家の政策「戦争」によって国民の命がまるで
蛍のように簡単に奪い取られてしまう戦争の理不尽さを描いた
のだと思いますが、やっぱりせつこが死んじゃうのは悲しいです。
だからじゃないですが、食べられることを当たり前だと思わずに
いたいものです。
63年前のこの日、日本人はどんな気持ちで玉音放送を聞いたので
しょうか。まさか、その当時は日本でオリンピックが開催できる
ようになるなんて、夢にも思わなかったでしょう。腹が減っては
戦ができぬと言いますが、戦争なんてなきゃない方がいいです。