14歳〜8歳の15人の少年たちは、100トンばかりのヨット
「スルーギ号」で、あらしの海と戦っていた。
てんぷくしそうになりながら、必死でヨットをあやつる
少年たち。そこには、大人の姿はなく彼らがなぜ大海原を
さまようことになったかは、後に語られる。
彼らは、何とか島に上陸することに成功した。
彼らは、リーダーを決めて力を合わせて生きていくことを
決意するのだが……。
15人の少年たちの葛藤や秘密、対立、そして未知のものとの
対決などを描いた冒険小説。読書初心者におすすめ。
また、カテゴリー別で「児童書」に分類しましたが、
小説「十五少年漂流記」は高校生・大人が読んでも十分
おもしろいです。
いわゆる子供向けの児童書においては、完全にルビがふって
あって、ふりがな・カタカナあり、ふんだんなさし絵つきの
ものもあり、小さなこどもが楽しめる反面、人物描写や
おもしろい部分をはしょってしまっているという欠点もあります。
作品では、フランス人とイギリス人の人間観や、対立を描いた
側面もあり書かれた時代の風潮がほのかに見えてきます。
物語は、1860年頃を描いています。原題は「2年間の休暇」