2008年02月29日

短編集「月下の恋人」浅田次郎


「告白」

高校生の私には、親友がいる。

饒舌で一本筋の通った考え方をする奈美だ。

高校生の私には、秘密がある。

今日私は奈美に秘密を話す。

女性にとっての「親友」と男性にとっての「親友」の

違いとは?感動系。


「忘れじの宿」

本気で愛した女性だから、忘れたくても忘れられない。

杉田は、忘れじの宿に訪れて、「記憶」を消すかどうかを

尋ねられる。杉田の出した答えとは……?


「黒い森」

長い海外出張から戻ってきた竹中は、社内で出会った

小夜子と恋愛の末、結婚を申し込み結婚が決まるのだが……。


「小夜子って一体何者?」と読んだ方は思うに違いない。


「月下の恋人」

すべての人は別れる運命にある。

若い僕らも別れるために、旅行にでかけた。

彼女は、心中してほしいと僕に告げた。

僕もそれでいいか……と思ったのだが。


相変わらずうまいなぁと堪能しました。

11の短編集。30ページ弱の作品ばかりなので、

さくさくっと読めます。安定感は流石。

電車や、昼休みなどに読むのにおすすめの一冊。
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2008年02月28日

児童書「ズッコケ三人組の推理教室」なすまさもと 絵前川かずお


近所で起こっている「ネコのゆうかい・さぎ」事件に

ズッコケ三人組とネコの飼い主である荒井陽子の

四人が挑むシリーズ第19弾。さし絵・ルビ付き。

コメディータッチで描かれたおすすめの一冊。


シャーロックホームズにみりょうされたハカセ。

さっそく名探偵をめざして、日常のことを観察・推理

し始めるも、なかなかうまくいかない。


一方ハチベエは、クラスメイトの荒井陽子の悩みを知り、

大ハッスル。モーちゃん、ハカセを巻き込んで、

いなくなってしまった陽子のネコ「マック」(風呂好き)の

そうさくを開始した。そして、意外な事実を知ることに。

四人の奮闘と、名推理を描いた読書初心者におすすめの作品。

「あらゆる可能性を考えておくのが、名探偵の条件」(モーちゃん)

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2008年02月27日

直木賞「帰郷」海老沢泰久

F1のメカニックとして選抜された主人公は、イギリスへ。

輝かしい思い出を作り、日本に帰ってきた。


しかし工場の仕事をしながら、F1で扱った怪物エンジンを

思い出し、仕事に身が入らない。


いつしか、家族・恋人と距離を置くようになってしまう。


テーマは、「時と共に色あせてしまう思い出」。

不器用なエンジニアのほろ苦く切ない物語。表題作(帰郷)

全6編の短編集。ハードカバーで230ページ。

おすすめの同著として、「F2グランプリ」、「F1 走る魂」、

傑作野球小説「監督」があります。

海老沢と言えば、エビちゃんですが、作家の方もいいです。
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2008年02月26日

児童書「ズッコケ三人組のダイエット講座」那須正幹 絵前川かずお


モーちゃんは、3度の飯より、5度の飯が好きというすじがね入りの

くいしんぼうだ。そんなモーちゃんがダイエットにちょうせんだ。

ズッコケシリーズ第36弾。ダイエットの恐怖をえがいた物語。

さし絵・ルビつき。さくしゃは、なすまさもと。


健康診断によって、自分の成長をしみじみとかみしめていた

ズッコケ三人組。頭の中身と顔と口以外はいたって健康優良児

ハチベエ、やせぎみのハカセ、そして、太りすぎのモーちゃん。

モーちゃんは、159センチで、体重は69キロもあった。

さすがに、太りすぎている気がした。モーちゃんは心配になる。


親友のハカセ、ハチベエは、モーちゃんの身体を心配して

モーちゃんのダイエットをサポートすることにする。

調査の結果、モーちゃんは1日に7000キロカロリーの食事を

毎日のように摂取していることが判明。その驚愕(きょうがく)の

事実に恐れおののく。ちなみに12歳に必要とされているのは

約2300キロカロリーだ。モーちゃん喰いすぎ。ギャルズッコケ曽根!


よって、ハチベエはモーちゃんにスポーツをうながし、

ハカセは食事メニューを作成。クラスの荒井陽子たちも、

モーちゃんのためにいろいろなダイエット方法を教える。


しかし、はっきりした効果があがらず、モーちゃんはあやしげな

ダイエットクラブに手を出してしまう……。


健全なたましいは、健全な肉体に宿るなんてうそだよね……と

いう物語。ダイエットのあやうさと、健康について考えられます。

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モーちゃんに何が?

やせることに成功したモーちゃんですが、そこに笑顔はなかった。


あと、小学校時代太っていたクラスメイトが中学校くらいに急激に

身長が伸びて、すらりとしたという事例もあり、よほど太っていない

限りは、そんなに心配しなくてもいい気がします。
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2008年02月25日

直木賞「凍える牙」乃南アサ 


女刑事音道貴子は、典型的な男性社会である警察機構の中で

「女である」ということで、孤独な戦いを強いられていた。

そんな折に、獣に噛み切られた遺体が発見され、音道刑事は

この事件に当たることになる。

「殺人犯」に奇妙な親近感を抱いてしまう、音道警部の心の

動きに注目!。


スピード感溢れる展開、卓越した文章力。切ない長編ミステリー。

510ページ。同著「幸福な朝食」もおすすめです。
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2008年02月23日

おすすめ「夏と花火と私の死体」乙一




新感覚ホラー。ふとしたきっかけで、殺されてしまった9歳の私。

殺したのは同級生の弥生ちゃん。弥生ちゃんは、11歳の兄健君と

いっしょに私の死体を隠すことにした。田舎町の夏を舞台に、

私は「魂」になって二人の大冒険を見守る。長くスリリングな

四日間が始まる。


童謡「かごめかごめ」の挿入や、死体隠しを平然と行う健君と

それを手伝う弥生ちゃんが不気味で怖い。犯罪者予備軍的な

素質を持ったこどもたちを描いた傑作であり、文章も巧み。

改めて読んで、こんなに上手かったのかと唸った。

17歳当時の作品でありながら、独創性や作品に漂う雰囲気は

すでに乙一作品をほうふつとさせていて、おすすめ。☆☆☆。


「優子」

鳥越家に家政婦としてやってきた清音。

端正な人形を思わせる主人に淡い感情を持ちながら、仕事に励む。

清音には、気になることがあった。

主人の奥さんである優子を、清音は見たことがない。

ふすまを通して、主人との会話を聞くことはあるのだが、

主人は優子に会わせてくれない。


村の人たちと疎遠な鳥越家の秘密、漠然とした不安と好奇心を

抑えきれなくなった清音は、開けてはいけないと言われていた

扉(ふすま)を開けてしまう。そこで見たものは、人形だった。

夥しい数の人形だった。イチオシホラー作品。


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2008年02月22日

日記「たんぽぽの花言葉は知らないけれど」

ねがいごと    
      
あいたくて 
あいたくて 
あいたくて 
あいたくて  ・・・

きょうも わたげを とばします・・・・・・・・・

byたんぽぽはるか


小学校の時、この詩を聞いて特に何かを感じたわけではない。

ただ、たんぽぽの持つ「旅立ち」のイメージは幼いながらに感じた。


そして、時は流れて私はミスチルの「花」という名曲と出会った。

この曲のサビを聞いたとき、「あっ、この曲はたんぽぽのことを

歌っているぞ」と思った。


花 1番のサビより

負けないように 枯れないように 笑って咲く花になろう

ふと自分に迷う時は 風を集めて 空に放つよ 


ふと感じるどうしようもない気持ち、寂寞感や焦燥感といった想いを

つづった歌だと思う。この曲は、「終わりなき旅」と並んで試験中

とかにもっとも聴いた思い出深い曲だ。今でも2番目に多く聴く。


たんぽぽの「旅立ち」を描いた物語に、「ドラえもん」の名作が

ある。ドラえもんに植物が、擬人化しているように見える秘密道具を

借りたのび太は、(たんぽぽが泣いたり、笑ったりしているように

見える)たんぽぽの成長を見守り、必死にたんぽぽを守るのだ。


その熱心さは、ドラえもんをうならせるが、ジャイアン、

スネ夫と遊ばなくなり、いじめられるつらい現実を見ようとしない

ことはドラえもんに危惧を抱かせる。


そして、たんぽぽの綿毛たちは次々と「旅立ち」を迎える中、

いくじなしの綿毛は怖がって飛び出せない。それはまるで

弱虫ののび太のようだ。綿毛は母親である花(本体)から

励まされて、旅立っていく。


何かにチャレンジする時、期待と同じ位不安もある。私もいろんな

ことに挑戦して、大概のことはやめてしまったり逃げ出したりした。

でも、中にはやってみて最終的にはよかったと思えたこともあったし

それがきっかけで知り合った人とか、よい思い出もある。


たんぽぽは、時期が来たら好むと好まざるとに関わらず旅立つ。

人は、15歳未満で社会に飛び出す人もいるし、

生涯飛び出せない人、飛び出さない人もいるだろう。


飛び出すことが、必ずしもいいことだなんて言えないけれど、

やってみたいと思えることがあったら挑戦してみるのもいいかも

しれない。ちなみにたんぽぽの花言葉は、いろいろあるけど

「真心の愛」とかですね。ちょっと恥ずかしい。

春はそこまで来ている。

全国津々浦々「大宮」から「熊谷」あたりまで。範囲せまっ!!
ラベル:音楽 マンガ 日記
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2008年02月21日

直木賞「ナポレオン狂」阿刀田高


「ナポレオン狂」

狂人と常人の違いは一体なんであろうか?

ナポレオンをこよなく愛し、ナポレオンの狂信的とも言えそうな

南沢氏と私は知り合いだ。彼は、ナポレオンにまつわるものなら

何でも欲しがる男であったが、ナポレオンのためならば金に

いとめをつけなかった。南沢氏は、たしかに異常なまでに

ナポレオンに入れあげていたが、それ以外は全くフツーだった。


そんなある日、私は自分がナポレオンの生まれ変わりだという

男と出会った。そんなばかなと思ったが、確かに彼は日本人離れ

した容貌をしており、ナポレオンにそっくりだった。

私は、この男を南沢氏に会わせてみようと思いつくのだが…。


この発想はすごいと思う。伏線の張り方もうまい。


「来訪者」

この世の中には、富める者と貧しい者がいる。

主人公は生まれながらに金持ちであり、主人公の病院に出入りして

いた雑役婦(≒便利屋さん)は経済的な意味で恵まれていなかった。

主人公の家にやってきた雑役婦の真意とは……?

日常に潜むホラーをたくみに描いた傑作。これは怖い。


「縄」

死のうとしている人間の所にやって来るという「縄」。

編集者の元に届いた、不気味な手紙。闇の暗さにくらくらする。


13の短編集。13の文字が意図するものは、まがまがしさだ。

直木賞受賞作品「ナポレオン狂」や、日本推理作家協会賞の

「来訪者」などを含む著者の代表的な作品を収録している。

その内容は、ブラックユーモア溢れる内容でありおすすめである。
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2008年02月20日

児童書「ズッコケテレビ本番中」那須正幹 絵前川かずお


モーちゃんがカメラマンに挑戦(ちょうせん)?

近所に起こった「放火犯人」探しもかねてズッコケ三人組は

取材を行うシリーズ第22弾。


委員会決めが始まった。ハチベエは体育委員に、ハカセは図書委員に

無難におさまった。モーちゃんは給食委員になろうと思っていたが、

のんびりしすぎていたので、放送委員になってしまった。

放送委員はとても忙しくて、休み時間も活動をしなければならず、

気落ちするモーちゃんだったがハカセのはげましやハチベエの

発奮によって、少しずつやる気を見せはじめる。

あがり症のモーちゃんは、カメラの前に立つと気絶してしまうので

カメラマンの仕事をすることにした。


モーちゃんのカメラの練習もかねて、ハカセ、ハチベエはいっしょに

近所で起こっている「放火犯人ついせきレポート」を決行する。


そして、モーちゃんとハチベエは深刻な衝突をしてしまう。

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テレビ取材をするズッコケ三人組。
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2008年02月19日

「お笑い関連 鳥居みゆきはクルのか?」

録画したレッドカーペットを家族で、昨日半分くらい観た。

今のところ、狩野とNON STYLEがすごくおもしろいと思う。

ひげ男爵は、めきめきと実力を挙げていたし、一曲目以降

不発だったムーディーが爆笑をさせてくれた。

そして、やっぱり「くまだまさし」がいろんな意味ですごかった。


さて、今回は眞鍋さんがブログで取り上げていた鳥居みゆきである。

彼女は、前回のレッドカーペットや、最近のエンタに登場するなど

「ウメ」(紙しばいコントをする人)と並んで今私がもっとも

注目している芸人の一人である。彼女は、中島みゆきの名曲に

乗りながら、ネガティブ系のコントを繰り広げる。

高身長から繰り広げられる「ヒットエンドラン」ネタは、

完全に私のツボであり、DVDのマイベストには当然コピー済み。


クル(売れるか)どうかは、はっきり言ってわからないが、

売れても売れなくてもあの芸風を貫いてほしいものだ。


あと、もうそろそろオンバト(爆笑オンエアバトル)の

チャンピオン大会があるのでそちらも楽しみです。

私は録画しているのですが、録画してみている方は録画時間に

注意しましょう。途中で切れたら、生殺しですからね。


タイムマシーン3号、トータルテンボス、磁石(出場未定)、

ラバーガール、ウメ(出場未定)、流れ星あたりに注目しています。


あと、この間「波田陽区」がエンタに出て「さだまさし」ネタで

出演していましたが、なんか今ポッと出のエンタ芸人たちとの

レベルの違いを見せてくれました。やっぱり上手いわ。

今エンタに毎週のように出ていて、「おもしろい」と思えるのは

「にしおかすみこ」位だから、できたらカムバックしてほしいです。


だって先週は陣内、にしおか、いつもここからは文句なく

おもしろかったけど、一部の芸人よりもCMの方が当社比5000%位

おもしろかった。まぁ、某番組の「囲い込み」の弊害でもある。
ラベル:お笑い 日記
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芥川賞「ひとり日和」青山七恵


先生をしている母が、中国に仕事に出かけた関係で

私(知寿 ちず)は親戚のおばあさん(吟子さん)と

いっしょに住むことになった。ネコが大好きで、50も

年の離れた吟子さんとの「新生活」が始まった。


私は、学校の先生のこどもだが、勉強が大嫌いで大学に

通うこともなく、フリーターをしている。恋人もいるのだが、

希薄な関係しか気付けていない。コンパニオンの仕事を

していたが、いっしょに住んでいるおばあさんの家から

見える駅の売店の売り子を始める。そして、恋をした。


私には、昔から「盗癖」があった。人がとるに足りないと

感じそうな教室に落ちている消しゴムだとか……

そういった物をこっそりポケットにしのばせて持ち帰る。

私には、そんなちょっと暗くて、淋しい一面があった。


吟子さんは、70歳でありながら元気で精力的に生きていた。

ボーイフレンドもいた。ネコが大好きで、部屋にはネコの

額縁の写真が並んでいた。なぜか名前はみんな同じ。

わからない。70になって恋をしたりするなんておかしい。


若いときっていうのは、ゴーマンなものかもしれない。

主人公を見ていると、切にそう思う。もちろん50も年が離れた

人の気持ちなどわからないのだが、吟子さんに意地の悪い態度を

とる主人公を見ていると、なんかそんな気持ちになった。

160ページの短編。2007年度芥川賞受賞作品。
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2008年02月18日

私小説「新橋鳥森口青春篇」椎名誠

シーナさん(椎名誠)のサラリーマン時代を描いた私小説。


ある日求人広告に載っていた「編集員募集」という

言葉が気になったシーナさん。

なんとなく受けたその会社になぜか就職が決まった。


デパートの業報誌の編集を扱うその小さな会社は、

いいかげんで、豪快な人々があふれていた。


椎名さんたちは、深夜の会社に集まって酒を飲みながら

賭けポーカーに興じるのであった。


若き日のサラリーマンシーナさんの日常が清々しい

おすすめの物語。派手さはないが、素直に楽しめる。
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2008年02月17日

小説「パレード」吉田修一




5人の主人公の視点で、描かれた連作物語。

軽いタイプの主人公→重いタイプの主人公に移行していく

手法は斬新で、おもしろい趣向。山本周五郎賞受賞作品。

前半は、軽いタッチで描かれるが、後半はやや難解な内容になる。

著者吉田修一作品の中では、一番のおすすめ小説。

〜主人公および、その紹介〜

「杉本良介」 21歳 H大学経済学部3年生

現在、下北沢のメキシコ料理店でバイト中

男女4人で、同居中。(琴美、未来、直樹)

7万円で買った愛車に「桃子」と名づける。
しかし、桃子は10キロ走るごとにエンスト。

なぜか、車がトラブッた時助けてくれるのはヤンキーだ。

中学時代、ヤンキーの友達がいたが、事故で死んでしまった。

基本的に明るく単純、ロマンチスト。精神的にヤバイ時期が
あった。父は寿司屋。

「大学行くと、日本中のいろんな奴に会える」という父の言葉を

大事にしている。


「大垣内琴美」 23歳 無職

現在、若手人気俳優「丸山友彦」と熱愛中。

美女だが、それを鼻にかけないので女友達の受けがいい。

ノリのいいタイプで、誰からも好かれる。恋に一途な面も。

日がな一日、恋人丸山からの連絡を待っている。

あやしげな隣人に対して、琴美は警戒しつつ興味津々。


「相馬未来」 24歳 イラストレーター兼雑貨屋店長

現在、人生を見つめて深酒中。

前衛的な絵を描き、琴美と一緒に道端で売っているのだが、
大概立ち止まってくれるのは、琴美目当ての男連中ばかり。

彼女の芸術が認められる日は来るのか?

酒癖が悪く、それが原因でルームメイトが増えた。

病的なビデオを持っていて、それを見ると落ち着くようだ。


「小窪サトル」 18歳 自称「夜のお仕事」に勤務

現在、無駄な若さを切り売り中。

複雑にして、厄介な性格で、心の中では4人を罵倒しながら、
4人との生活に妙な居心地の良さを感じたりしている。

思いやりを感じさせる意外な場面も。


「伊原直輝」 28歳 映画配給会社勤務

現在、第54回カンヌ映画祭パルムドールの行方を予想中。

自分本位の意見を言うのに、周りが勘違いして彼を頼ったり、
尊敬を集めるという事態になる。

映画に詳しく、会話の端々に映画の話しが登場。

サトル同様、難解な性格。
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2008年02月16日

児童書「ズッコケ家出大旅行」那須正幹 絵高橋信也


ズッコケ三人組が「そうだ大阪行こう」と思い立ち家出します。

そして、ホームレス小学生になるというシリーズ第42弾。

さし絵・ルビ付き。読書初心者におすすめ。


ズッコケシリーズは、だいたいハチベエの思いつきが

起点となりますが、今回家出のきっかけを作ったのは、

ハカセです。彼は、母親から一方的に塾で勉強するように

言われ、それに抗議する形で家出を思いつきます。

また、モーちゃんも姉から受けた仕打ちに対して怒りを

おぼえ、ハカセといっしょに家出をすることにします。

食べ物のうらみは、根深い。

二人は、秘密を守れそうにないハチベエには家出の話を

しないことにしました。でも、勉強はできないけれど

勘だけはするどいハチベエは二人の挙動不審に気付きます。

「家出をする悩みなんてなさそう」と言われたハチベエは、

なんとなく負けた気になり、家の手伝いに対する報酬が

ないことに対して怒りを表明。三人は家出準備をします。


そして彼らは、広島から大阪への大旅行に旅立つのですが……。


春は家出の季節。

作品は後期ズッコケシリーズを代表する傑作であり、

社会問題を題材にしたなかなか興味深い物語です。読後感も○。

帰れる家(HOME)、帰りたい家があるのっていいよねって話です。
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日記「音楽関連の話 持ち上げて急降下」

あれだね。KATTUNの曲って言うのは、良し悪しに関わらず

売れるね。「Keep the Faith」は名曲だったけど、新曲は

ちっともいい曲じゃないのに初動35万枚らしい。売れすぎ。

「Keep the Faith」なら100万枚売れたとしても納得する。

言っておくけど、アンチじゃないです。ファンでもないけど。


いいものはバカ売れして、ダメならそこそこしか売れないのが

望ましいのだけど、ファンは買っちゃうんだろうなぁ……。

バレンタインっていう時期もあるのかな。

甘いだけじゃダメ。すっぱくもなければ……。みかんも人生も。

ほろ苦い思いもしないと、人間深みが出ないと思う。まじめに。


「こうだくみ」の発言は確かに不適切だったとは思うが、

島田紳介の方がよほどひどいことを言っている気がする。

マスコミ的に叩きたかったんだろうなあ。

なんか関係ない奴まで、うっぷん晴らしとばかりに鬼の首

とった勢いで文句言っているのは見ていてやだな。

叩くなら、法相の方だと思うよ。だってあれは公人だし、

もっとしっかりしてもらわなくちゃならん。


すごい勢いでファンは増殖する。まるで細菌なみに。

それでいて、離れる時はすごい勢いでファンは離れていく。

GLAYとか、モー娘。とか絶叫マシーン並に上がって(上げられて)

すごい勢いで落ちた(落とされた)ものなぁ。

人って、世間って怖いよ。


ずーーっとモー娘。(例として)を応援している人は、

それだけで尊敬に値します。噂によると、ものすごい特化して

いるらしくファン一人当たりがモー娘。にかける出費が

すごいらしい。ファンクラブの年会費が○万円とからしい。


私の場合は、シングルとかアルバム・DVDを定価で買うのは

ミスチルだけなのですが、それでもトータルで5〜6万円位しか

使っていない気がします。強固なファンがいる以上、

多分大丈夫なんだろうなぁ。誰だって、自分を夢中にさせて

くれる人にはお金を払う。ミスチルファンも、中島みゆきファンも

モー娘。ファンも、KATTUNファンも根本はいっしょ。

だから、誰かのファンである以上、他の人のファンを笑うのは

やめよう。誰のファンでもない方は、それはそれで人生楽しめない。
ラベル:日記 音楽
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「汗牛充棟 200回更新記念 宮部みゆき・浅田次郎・恩田陸・那須正幹(ズッコケ三人組)」

今日も今日とて本を読む。〜更新200回記念〜


今回は、200回を記念しまして管理人が大好きな小説家の

おすすめ作品を一方的に公開します。 

読書の際の参考にしていただけたら幸いです。

あと、汗牛充棟っていうサイト名はたくさんの蔵書を意味します。

蔵書を重ねると天上に届き、牛に蔵書を牽かせると汗を流す。

安寿は本・マンガ700冊位ずつ持っていて、ローテーションで

読んだり、新刊を買ったり、売ったりしています。

家に読んでいない本がまだ200冊位あるのですが、最近図書館に

行くようになり、それらの本は置き去りにされています。

だいたい本は2000冊前後、マンガは雑誌とか総合すると3000冊

位読んでいると思われます。どんだけー。↑こんだけー。

IKKOの取り扱いは、用法・用量を守って正しくお使いください。

ちなみに、一番さんまさんがIKKOの扱い方が上手い気がします。


三ツ星作品もしくは二つ星作品ばかりのおすすめ本。

今回は、作者4人をピックアップして、題名だけご紹介。
   

宮部みゆき 

現代小説・時代小説・SF小説など幅広いジャンルを

書き分ける天才。ゲームが大好き。安物買いの銭失わず。
 
中学生の時読んだ「魔術はささやく」がきっかけで、
 
大人用の本を読むようになりました。ずっと文壇のトップを

走り続ける憧れの人。ちなみに、管理人の安寿という名前は

「大極宮」(だいきょくぐう)の宮部さんの名前をマネしたものです。

模倣犯ですけれど、なにか?(笑)
 
悪役が悪い奴すぎて、たまにショックが大きいです。
 
出会いは95年頃。初めて読んだのは、「今夜は眠れない」。   

 〜おすすめ作品 厳選〜

魔術は囁く 龍は眠る 理由 火車 取り残されて 
 
ぼんくら 日暮らし 孤宿の人 サボテンの花 ドリームバスター

特に、「魔術は囁く」「龍は眠る」などのSF小説、

時代小説全般・最近の時代小説は絶対おすすめの感動レベル。

前にも触れましたが、おすすめできない作品は「ICO」。
(原作が宮部さんでないため)、あと「ぱんぷくりん」
 

浅田次郎

元自衛隊員という異色の直木賞作家。

異常に頭がでかい。「勇気凛凛ルリの色」より。

裏街道を歩んできたという危険な過去を持ち、ピカレスク小説家

だったが、本人の希望もあり本格的な小説を書き始める。

遅咲きの天才小説家。紡ぎだす文章の美しさには、感動を覚える。

〜おすすめ作品 厳選〜

鉄道員 天国までの百マイル 月のしずく 姫椿 

プリズンホテル(夏〜春の4冊) きんぴか(全3冊)

椿山課長の七日間 天きり松闇がたりシリーズ 

地下鉄に乗って 勇気凛々ルリの色(エッセイ)など。

感動的な恋愛小説、現代小説に限らず、エッセイ、

ピカレスク小説など大笑いできる作品も描くオールマイティー

な浅田さん。特に列挙した作品がおすすめです。
 
初めて読んだのは、鉄道員(ぽっぽや) 


恩田陸(おんだりく)   

早稲田大学文学部という作家エリート。

不思議な世界観を構築した作家であり、特に18歳前後のヒロインを

描くのが巧み。魅力的なヒロイン理瀬や、高校生の青春を描いた

小説が特に印象的でおすすめ。

〜おすすめシリーズ〜

六番目の小夜子 球形の季節 ロミオとロミオは永遠に 

ドミノ 夜のピクニック 上と外(全6編)  

MAZE クレオパトラの夢

理瀬シリーズ(麦の海に沈む果実 図書室の海「睡蓮」 水晶の夜 
      朝日のようにさわやかに「翡翠の朝」 黄昏の百合の骨) 
はじめて読んだのは「六番目の小夜子」


那須正幹(なすまさもと) 絵前川かずお 高橋信也
 
ズッコケ三人組シリーズの作者。小学校の時、一番好きだったのは

「ズッコケ三人組シリーズ」です。今でも、おもしろいと感じます。
 
長く愛されたベストセラーだけあって、作品群のレベルは高いです。
 
自分の人格形成において、この3人の要素が占めるウェイトが高い。
 
精神年齢も低いので、3人となら仲良くなれる気がします。

はじめて読んだのは、「ズッコケ時間漂流記」。

〜ズッコケ三人組傑作選〜

「花のズッコケ児童会長」「謎のズッコケ海賊島」

「うわさのズッコケ株式会社」「とびだせズッコケ事件記者」

「驚異のズッコケ大地震」「あやうしズッコケ探検隊」

「それいけズッコケ三人組」「ズッコケ宇宙大旅行」

「ズッコケ時間漂流記」「ぼくらはズッコケ探偵団」

基本的に、ズッコケシリーズは前期におもしろい作品が

集中しています。カテゴリーでも紹介しているので、

よろしかったら読んでください。


ちなみに、小学校時代によく読んでいたのは、

動物を題材にした椋鳩十(むくはとじゅう)作品や、

「はれぶた」シリーズ、「あぁ無情」(レ・ミゼラブル)、

マガーク探偵団シリーズなどです。

あとは、青葉学園シリーズ「まっちくれ、涙」とか、

「ひとりぼっちのロビンフッド」、

「ルドルフとイッパイアッテナ」、

「きみはダックス先生が嫌いか」といった

作品が印象に残っていますね。  
  
おしまいです。また、来てくださいね。^^ 

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※ ブログを更新した当時はこれが200回目でしたが、
  「これは不要」と思ったものを削除したので、
  200回目になっていません。  
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2008年02月14日

鹿と目が合った

200802141907000.jpg鹿男あをによしは、可もなく、不可もなくという感じ。綾瀬はるかをガン見してます。表情ゆたか                
捨てられていた鹿がかわいそうになり、拾いました。            
トナカイじゃないかって?そんなことよりも、目をつむっていることを指摘してほしいです。                  

チョコはうまいけど、犬にはやらないように。

下手すると、死にますから。
ラベル:日記 画像
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2008年02月13日

「バレンタインネタ」

明日は、バレンタインだ。

私は、この日が好きでも嫌いでもない。

一種独特の日、変な空気が漂う日、浮かれた日……。

そんなイメージが浮かんでくる。

私は、チョコとは無縁だったので、クラスメイトが

もらったり、あげたりしているのを無関心を装いつつ、

その実しっかり観察・監視・監督・調査していた。

「義理だよ」と笑っていても、その仕種で

「UMA子は、鹿男が好きなんだな……」と観察していた。


こいつは、モテるであろうとバスケ部の同級生にさりげなく

何個もらったと尋ね、「5個」ということを知り、

私の想像よりはもらっていないのだな……とか思っていた。

なるほど、彼が5個なら私が0なのは自然の摂理とか思っていた。


どうやって渡すのかは人それぞれかもしれないが、

あの下駄箱に入れるというのはいただけない。

だって、靴を置くところだよ。やっぱり食い物関係は

下に置くのはいけないと思う。婦女子は、手渡しの方向で

がんばってほしい。


あと、毒入りギョーザ関連の問題があるから、できるだけ

直接渡した方がいいと思うのです。極端な話、下駄箱に

入れればその相手に自分が望む状態で渡るとは限らない。


すりかえられて、「幼虫型のチョコ」に似せた本物の幼虫とか

入れられたら目も当てられん。

「オレが、カブトムシ大好きだってよく知ってたな。惚れたぜ」

とはならないはずだ。

単純に第三者の手に渡ってしまう可能性もある。

私のように、「三度の食事より四度の食事」という食欲過多の

輩がうろついていたら、「チョコ」などというごちそうは

間違いなく奪われるわけです。すてきな「救援物資」と勘違い

され、むさぼり喰われぬように注意してください。

そう時代はまさに、チョコレート戦争です。


漢(おとこ)は漢で、無意味に放課後の教室にいたり、ふだん

しもしない残業をしないように……。変に意識しないように

気をつけましょう。

まぁ、こうやって書いた時点で興味があるんだけどね……。


今年は、東京ドーム何個分もらえるのでしょうか。

今からドキがムネムネして、今夜は眠れない。

なんてことは、夢にも思わない。

婦女子、この際腐女子でもかまわないから非モテに

夢を与えるプレセントを。


さて、問題です。この中に小説のタイトルが4つ隠されています。

管理人が知らないだけで、もっとあるかもしれません。

探してみるのもいいかもしれません。

ヒントは、大石真さん、宮部みゆきさん、綿矢りささんです。

下のは入らないよ。

バレンタイン関連の本→「愛のズッコケプレゼント計画」
http://book0001.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%83o%83%8C%83%93%83%5E%83C%83%93&vs=http%3A%2F%2Fbook0001.seesaa.net%2F&fr=sb-sesa&ei=Shift_JIS
ラベル:日記
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2008年02月12日

短編集「約束」石田衣良


生きているとつらいことや悲しいこと、理不尽なことに出会う

ことがある。壁にぶつかって、立ち止まったりすることもある。

主人公たちは、それらを体験しながら、それでも

前へ突き進もうと生きていく。読後感のよい作品を集めた

7つの「再生」と「感動」的な物語。特に表題作「約束」はイチオシ。


「約束」おすすめ

幼なじみであり、唯一無二の親友、そして自分のあこがれの

ような存在であった同級生の死。

「彼はボクをかばって死んでしまった。

ボクが被害者になればよかったんだ」

少年は、決して感じる必要のない自責の念にかられてしまい、

自傷行為を繰り返す。

「ボクも死んでしまいたい……」

最悪の選択を選びかけた少年の元に現われたのは、

たくさんの鮮やかな思い出を残してくれた少年の親友だった。


池田小事件に深い怒りと悲しみを覚えた作者渾身の一作。

「約束」って言う言葉の意味を考えさせられた。感動・号泣。


「青いエグジット」

左足を失ってしまってから、わがまま・横暴を繰り返す息子。

事実上の左遷によって、定年間近でありながら苦境にたたされた

主人公。そして、息子のわがままにおろおろする妻。

家庭と家計が崩壊間近という悲惨な苦境に立たされた家族。

いっしょに出かけた本屋に貼られていた、「スキューバダイビング」

のポスターに興味を示した息子の横暴とも思えるわがままによって

家族は痛い出費を迫られることになるのだが……。

美しい景色を見て、この景色を誰かに見せてあげたいと思った

ことはありますか?


「ひとり桜」

日本人は桜が好きだ。満開の桜が好きな人もいるだろうし、

散っている様が好きな人も、まだ蕾の状態が好きな人もいるだろう。

カメラマンである主人公は、毎年のように撮りにくる桜があった。

9分9厘がこの桜にとって、最高の被写体になる。彼は、悲しみを

乗り越えようとしているひとりの女性と出会った。

写真には写らない部分があってもいい……。

写真には写らない美しさがある……。
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2008年02月10日

短編集「どんぐり民話館」星新一

〜作品紹介〜

「親切」

死んでしまった主人公の耳もとに囁かれる親切で、優しい声。

天国、地獄、そして現世へと。主人公の意識は……。


「王さま」

粉ひきの息子が主人公。父の

「毎日同じことのくりかえしだ。新しい仕事を探した方がいい」

という遺言を胸に新天地へ。

不思議な出会いがあり、彼は王さまになるのだが……。


「秘密」

脱サラした男が主人公。パッとしないが安定したバーを

経営していた男の店に、「貧乏神」と名乗る男がやってきた。

秘密が引き起こす効果と、秘密って持つとしゃべりたくなる

よなぁという物語。妙味がある。


「永遠の青春」

ついに「不老長寿」の薬が完成した。不老長寿が引き起こす

別の問題の解決も果たした衝撃の内容。流石。

「影絵」

生きているのか死んでいるのか……それが問題だ。

人間の「認識」に言及したこの物語は、そこはかとない

ホラーの要素をはらんだ傑作だ。


星新一さんがショートショートの1001編を達成した記念の作品。

その完成度は高く、人生の喜怒哀楽を巧みなアイディアで描いた

31作品を収めた三ツ星おすすめの短編集。さし絵つき。

普段読書をしないという方にもおすすめできる敷居が低い本。



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こういう表紙です。画像だけです。
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2008年02月09日

児童書「十五少年漂流記」ベルヌ


14歳〜8歳の15人の少年たちは、100トンばかりのヨット

「スルーギ号」で、あらしの海と戦っていた。

てんぷくしそうになりながら、必死でヨットをあやつる

少年たち。そこには、大人の姿はなく彼らがなぜ大海原を

さまようことになったかは、後に語られる。


彼らは、何とか島に上陸することに成功した。

彼らは、リーダーを決めて力を合わせて生きていくことを

決意するのだが……。


15人の少年たちの葛藤や秘密、対立、そして未知のものとの

対決などを描いた冒険小説。読書初心者におすすめ。

また、カテゴリー別で「児童書」に分類しましたが、

小説「十五少年漂流記」は高校生・大人が読んでも十分

おもしろいです。

いわゆる子供向けの児童書においては、完全にルビがふって

あって、ふりがな・カタカナあり、ふんだんなさし絵つきの

ものもあり、小さなこどもが楽しめる反面、人物描写や

おもしろい部分をはしょってしまっているという欠点もあります。


作品では、フランス人とイギリス人の人間観や、対立を描いた

側面もあり書かれた時代の風潮がほのかに見えてきます。

物語は、1860年頃を描いています。原題は「2年間の休暇」
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児童書「大当たりズッコケ占い大百科」那須正幹 絵前川かずお

日本人は占い大好きの国民性。ズッコケシリーズ第20弾の

この本は、占いのみりょくとあやうさを描いたおすすめの作品。

さし絵つき、ルビ付き。


女性を中心に占いや、おまじないは人気が絶えない。

ズッコケ三人組のクラスでもそれは例外でなく、女子の

間では占いがはやっていた。ハチベエは、これに目をつけた。

つまり、占いにくわしくなれば、女の子と仲良くなれる。

彼は、母親から「手相うらない」を教えてもらい、さっそく

教室で八卦見(はっけみ)を始めるのだった。効果は絶大だ。


気をよくしたハチベエに、クラスメイトの市原弘子が声を

かけてきた。彼女は、「レイコンさん」(≒コックリさん)を

弘子の知り合いの中学生と共にハチベエとやらないかと

もちかける。100円玉を使って行われるコックリさん。

占いは的中し、ハチベエは大いに驚くのであった。


そして、「ペンダント盗難事件」が発生した。

クラスの雰囲気(ふんいき)が悪くなる中で、ズッコケ三人組は

犯人探しに立ち上がるのだった。

「ぼくらの変わらぬ友情に(かんぱい)!」
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2008年02月08日

児童書「ズッコケ山岳救助隊」那須正幹 絵前川かずお


「山登り」にやってきたズッコケ三人組が、山登りの楽しさと

苦しさ、そうなんを経験し、ついにはレスキューに
 
早変わりするという読書初心者におすすめのシリーズ第21弾。

 
さし絵、ルビ付きの190ページ。小学校2〜3年生までの漢字が

読めればOKです。


4年生の時に、近所の子供会で行われる「登山合宿」に

参加したことのあるハチベエは、登山の大変さを知って

いたので、もちろん参加しないつもりだった。

しかし、登山発案者のおじさんの見返り作戦にまんまとはまり、

参加を決意した。
 
ねんれいに限らず、人間て見返りに弱いよね。うん。
 

そして、モーちゃん・ハカセといっしょに山を登ることに。

大変な思いをしながらも、結構楽しく登山をしていた

登山メンバーだったが山道に突然、大きなきりが発生し……。

ズッコケの名に恥じない彼らはまんまと「そうなん」したのだった。
   
 
「山は天候が変わりやすい」という事実と、事前のじゅんびを

おこたらないことが大切と説く、山岳部にいたことのある
 
作者のおすすめの大冒険。

3人組+ゲスト1人のかつやくを描く。

キャンプファイヤーで連想する歌は「今日の日はさようなら」。
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2008年02月06日

小説「阿弥陀堂だより」 南木佳士( なぎ けいし)


少年時代に祖母といっしょに山奥の田舎で、ほそぼそと

暮らしていた孝夫は、40歳を過ぎて妻美智子と共に

信州谷中村六川集落に帰ってきた。そこは、素朴で

地に足がついた人々が生きる小さな集落だった。

その村には、「阿弥陀堂」と言われる習慣があり、

阿弥陀堂には、阿弥陀堂守と言われる身寄りのない

「おうめばあさん」がいた。

村には、難病によって声を発せられない若い女性

小百合ちゃんがいて、「阿弥陀堂だより」を書いていた。

ほのぼのとした作品であり、文学的な作品。芥川賞作家

である著者の力が遺憾なく発揮されており、切ない

ストーリーを推移するも読後感はよくやさしい雰囲気。

スローライフと、率直に生きることの難しさや確かさを

描いた心温まる物語。登場人物が少ないのも読みやすくてよい。


孝夫:少年時代を祖母と暮らす。まじめで働き者だったが、
  祖母をおいて文学と出会い谷中村を出てしまう。
  42歳の厄年。まさに人生の分岐点を迎えている。

  その後、大学進学、サラリーマンを経て売れない作家に。
  実直、祖母を置き去りにしたことに罪悪感を抱き、
  「おうめばあさん」に祖母をダブらせていて、気にかける。


美智子:高校時代の孝夫のクラスメイトにして、恋愛を通じて結婚。
   学生時代に吹き荒れていた、大学紛争に疑問を抱いていた
   孝夫と考えを同じくしていて、身のある医者という仕事を
   志す。いわゆる、病める人の痛みがわかるタイプの人間。
   順風満帆かと思われていた彼女の人生だったが、ある事件を
   きっかけに孝夫といっしょに、谷中村で住んでみることに。
   医者である作者の描く話しにはリアリティーを感じる。

おうめばあさん:
   孝夫が少年時代にも谷中村堂守だったが、現在も現役。
   半世紀の間堂守をしている現在96歳のおばあさん。
 
   野良仕事に精を出すほど元気であり、一汁一菜式の
   簡素な食事をしている。

   阿弥陀堂だよりの答え手であり純粋。
   村人から慕われている。
        
小百合:阿弥陀堂だよりのインタビュアー兼発信者。
    23歳。すぐ顔が赤くなる好感の持てる人物。
    難病を抱えている。

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埼玉県寄居大和水! 日本百水のひとつ。
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2008年02月05日

児童書「しゃっくり百万べん」矢玉四郎

「しゃっくりを連続で100回してしまうと死んでしまう」と

いう迷信がある。じっさいにはそんなことはない。

管理人がすでに、体験しているが、死ぬことはなかった。


さて、物語は主人公の晴夫のしゃっくりがとまらない

という異常な事態から始まる。なぜか、晴夫のしゃっくりは

とまることもなく続いたので、おばあちゃんのアドバイスを

聞き入れた晴夫は、稲荷神社におまいりにでかけた。


次の日になっても、しゃっくりがとまらない。晴夫は、

「おなかが痛い」とうそをついて、ズル休みするが、

おなかがすいてしまい、あやしげな自動販売機から

きつねのマークが書かれたどんぶりを買った。


しかし、それは見た目同様にうさんくさい代物(しろもの)

であり、中からキツネが出てきた。

キツネは晴夫に、「しゃっくりを100万べんすると死ぬ」

とすごく不吉なことを告げるのだった。


完全ルビ付きの絵本。ひらがな、カタカナが読めればOK。

作者は、「晴れブタシリーズ」の矢玉四郎さん。

読書初心者におすすめの物語。

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2008年02月04日

児童書「ズッコケ三人組ハワイに行く」那須正幹 絵高橋信也


ズッコケ三人組は、初めての海外旅行に出かけます。

しかも、「あこがれのハワイ」!!そこで、ハチベエに

ハワイ移住のチャンスが……。読書初心者・海外旅行

初心者におすすめの一冊。さし絵つき、ルビ付き。


〜あらすじ〜

モーちゃんは、なぜか「くじ運」が強い。ハチベエが、

クジを引く時はモーちゃんにかわりに引いてもらうくらいです。


そこでズッコケ三人組は、「ハワイ旅行」が当たるという

ガムの懸賞(けんしょう)に力を合わせて応募(おうぼ)する

ことに。その涙ぐましい努力はみのり、当選をはたします。


海外旅行経験のない三人組は、パスポートを取得したり、

不安と期待を抱きながらいざハワイへ。


ハワイの名所を回ったり、歴史を学んだり、買い物をしたり

しながらハワイをエンジョイする三人組。

「ズッコケ三人組」の名に恥じない?彼らは、ハワイでまんまと

迷子になります。でも親切な日系の有森さん・美少女キャシーに

助けられ仲良くなるのですが……。


ハチベエに夢のような話が持ち上がるシリーズ第35弾。
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2008年02月03日

短編集「雪が降る」藤原伊織


「雪が降る」イチオシ

「母を殺したのは、志村さん、あなたですね」

親友であり、かつての恋敵である高橋の息子から届いた

メールによって、志村は20年前の恋とあの日のほろ苦い

出来事を思い出す。そうかつて本気で愛した陽子はまるで

妖精のようで、あの日志村は、今まで「空白の疾走」を

続けていたことに気付いてしまった。

クレームマニアを煙に巻いたり、会社で起こる大騒動など

どこ吹く風だった志村だが、高橋の息子に対しては嘘を

つけない。そして、自分の気持ちにも。読後感がよい作品。


「台風」おすすめ

人を殺した人間には、かつて一度しかあったことはない。

という文章から始まる。切なくて、やさしい物語。

人を殺したり、人に殺されるきっかけなんて些細なこと

なのかもしれない。だからこそ、言動には注意が必要。


「トマト」

「わたしはね、人魚なのよ」彼女はそういった。

もちろん、僕は人魚に会ったのは初めてだった。

彼女はトマトを丸かじりしながら、他愛のない

話をし、大物政治家の末端秘書である僕も自分の

しょぼい身の上話をするという8ページの短編。


「紅の樹」おすすめ

主人公は、銃撃事件を起こしたことのある元ヤクザ。

知り合いになった母娘のために、拳銃片手に暴力団と

闘うことに……。かつて、拳銃を用いた時とは全く

別の理由から。信頼してくれた人との約束を守る為に。

ハードボイルド作家である著者の約100ページの中篇。


など、全6編を収録したおすすめの短編集。

「テロリストのパラソル」で直木賞・江戸川乱歩賞を
ダブル受賞した藤原伊織さんの珠玉の短編集。

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はるまついぶき

200802030718001.jpg節分に雪が降りました。             
私は犬と散歩に出掛けました。
  
この雪の下に 新しい命が芽吹いたりしている
のでしょう。

  あれなんだか、眠くなってきちゃった。
  「パトラッシュ僕はもうつかれたよ……」                    
  ずーっと、先の方まで景色は続いていて、
  だんだん意識が……。

「埼玉県田園地帯の犬」完



「フランダースの犬」の紹介はコチラから
http://book0001.seesaa.net/article/74479049.html


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ラベル:動物 画像 日記
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2008年02月02日

エッセイ「ひるめしのもんだい」椎名誠

武闘派であり、冒険家であるシーナさんこと赤マントの
爆笑エッセイ集シリーズ第1弾。気楽に読める39の短編集。

読みやすくておすすめ。さし絵は、沢野ひとしさん。

「息づまるどじょうすくいの宴だった」

サラリーマン10年選手だったシーナさんがかつて、味わった

男だらけの殺伐とした宴を語る。華がないのだよ……。

哀愁が漂っているのだよ……。


「カツオブシだよ人生は」

カツオブシを見るとコーフンしてしまうという著者が、

その魅力を熱く語る。たしかに、海外に出かける際に

カツオブシの素と醤油を大量に持参すれば飯に困っても

大丈夫だと納得した。


「ひるめしのもんだい」

選択肢が多いとかえって、どの店に入ろうか、何を買おうか

迷うよなぁ……というエッセイ。

ちなみに、私は食堂で常にカップラーメンとパンを食べる。

それを見た職場の方は妙に心配してくださるが、家では

ちゃんとした食事をしているので大丈夫である。多分……。


「気分はすっかりチンギス・ハーン」

日本で、ジンギスカンと言われるものはチンギス・ハーンだ。

それは、さておいてモンゴルにやってきたシーナさんは、

700年前のチンギス・ハーンと騎馬軍団のドキュメンタリーを

撮ろうと馬に乗る。甲冑を身にまとい行われた撮影は、

いわゆる日本の乗馬とは赴きが違った。圧倒的に。
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2008年02月01日

「名前はまだない」

200801101156000.jpgわがはいは、ねこである。名前は、まだない。というのは、某小説の有名な文章。パクリ小説に、「我輩は犬である」なんて言うのがあったらしいが、郷ひろみとハイパーGO号同様に、人々に忘れ去られているようだ。                      
月初は、仕事が多くて大変だ。まさに、猫の手を借りたい。

いつもの当社比3倍の伝票を渡されて、忙しさは二乗の9倍!

できたら、ルドルフかイッパイアッテナ,猫村さんがほしい。
これが辞世の句になったらやだな。
ラベル:動物 画像 日記
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 画像・絵コンテ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする