2008年01月31日

「名案が浮かんだ!温故知新だ!」

ブログや、ホームページを作っている人には共通して

「多くの人に見てもらいたい」という想いがある。

私も常々、このブログ及びもうひとつのブログ「マンガのソムリエ
マリエ」を観に来てくれる人を増やしたいと考えている。

でも、おもしろい記事を書くのは大変だ。最近仕事を始めたので、

時間も限られている。

そんな私だったが、「温故知新」(古きを訪ねて新しきを知る)と
言う素敵な言葉を思い出した。よーし、コレだ!


このブログを見た方は、100億人以上の方にこのブログを紹介して

下さい。地球人に限りません。サイヤ人、ナメック星人、火星人、

コリン星人、ドグラ星人、ディスクン星人……などすべて可。

紹介してくれないと、不幸になります。(あくまで私が)。


そう、私は「幸福の手紙」及び「不幸の手紙」をヒントにこの名案を

思いつきました。これで、きっと訪問者が増えるに違いない。

もしかしたら、amazonを抜く日も近いかも……。

そう、可能性は無限大!
ラベル:日記
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2008年01月29日

児童書「ズッコケ海底大陸の秘密」那須正幹 絵高橋信也


ズッコケ三人組が海底に住む「カッパ」=海底人とコンタクトを
とるシリーズ第40弾。さし絵つき、ルビ付き。

夏休みを利用して、ハチベエ・ハカセ・モーちゃんは、ハチベエの
叔父さん・叔母さんの住む松山市にやってきました。

海で魚をつったり楽しんでいた三人組は、父親が行方不明に
なっている恵と出会い、いっしょに探してあげることになります。

四人は、恵の父がカッパを見たと言っていた付近を調査することに
しました。そこは、地元の名士の住む別荘付近であり、立ち入り禁止
の場所でした。そこで、ハカセは悪知恵をはたらかせ「生物調査」
なるもっともらしいことを理由に挙げて、調査を開始しました。

そして彼らは、不思議な体験をするのでした……。

「カッパ」の構築した世界とは……?

そして、彼らの望みとは……?
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2008年01月27日

短編「図書館の神様」瀬尾まいこ


清は、名前の通り「きよく、正しく」をモットーに生きていた。

バレー少女だった彼女は才能に溢れ、高校卒業後もバレーを続ける
人生設定をたてていたのだが「事件」をきっかけに、バレーを辞めた。

そして、4年の月日が流れて、海なし県から海の見える高校に教師と
してやってきた。

高校のバレー部の顧問になろうと考えていた清だったが、彼女が
任されたのは「文芸部」だった。

清は、文芸部で一人活動する垣内君が中学校時代はサッカー部の
キャプテンであったことを知り、疑問を感じながら顧問を行う。

清の不倫の恋や、くったくのない弟拓実とのやりとりを描きつつ、
満たされない気持ちと、少しずつ「傷」から立ち直っていく過程を
描いた物語。


感想 
 
 理由もなく、走り出したくなることは確かにあります。

 「罪悪感」の感じ方や、その度合いは人それぞれですが、
 主人公たちのように不器用な人間って好きです。

 清が、垣内君によって「情熱」を取り戻していく過程がよい。

 漱石の「こころ」を引用しているのですが、これが物語の複線に
 なっています。

 160ページ程度と短く、読後感もよいです。
ラベル:高校生 小説 読書
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2008年01月26日

短編集「夕方らせん」銀色夏生

透明感あふれる不思議な文章である。たよりないようで、
計算されているようで、独自の世界観を持つ16の短編集。

「小夜鳥姉妹」

鳥子と、小夜子は「死んじゃったごっこ」に興じる幼い姉妹。

祖父から渡された「万華鏡」を覗きながら、彼女たちの10年後、

20年後をさらりと描いた物語。おすすめ。


「Kの告白」

K太郎は、僕の友達だが決していい奴なんかじゃない。

でも一見ぼっちゃんぽいから「いい人ね」と言われている。

そんなK太郎に僕の好きなS嬢が恋をした。あぁ失恋だ。

しかし、意外な様相を呈する。Kが告白することには……。



「草むらの中 星がでて」

夕一兄は、底抜けに明るい。

葉一兄は、虫の研究家にして暗い。

僕理一は、大学生で名前の由来は麻雀の「リー」からだ。

風変わりな母を持つ僕の家庭に、「お嫁さん」候補の女性が

やってきた。はてさて、恋の行方は……。


「ウエタミ」

海で出会ったウエタミは、不思議な少年。

ユリアは、何かしら心ひかれるものを感じた。おすすめ。


「ハーバービュー」

母子家庭のお母さんが、旅行費用を掠め取りにかつての「恋人」の
元に出かける切ない物語。着地点もとい読後感がよい。

 「何か探すさ、何だってできるさ。やろうと思えばね」
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日記「金縛り体験を語る」

私は、金縛りにあったことがある。

しかも10回以上だ。

あれは、本当に怖いし、嫌なものだ。


金縛りのメカニズムについては、科学的にイマイチわかっていない

らしいが、私が金縛りにあったのはとにかく肉体的にかなり疲れて

いたときだ。


端的に言えば、私が中学の駅伝部に在籍していた時だ。

猛練習を終え、風呂に入り、眠っていたら、その不思議な現象が

訪れた。その時、横向きになっていたので、体勢を整えようとしたら

なぜか身体が動かない。頭も動かせないが、目だけは部屋の様子を

捉えている。

「なんだコレ……?」

軽くパニックになる。頭の隅で「コレが金縛りというやつか?」と

考える。だんだん息苦しくなってくる。金縛りの時は、怖い顔を

したおばあさんが首をしめていたりとか、子供が身体の上に乗って

いて……というような霊的体験を語る方もいるが、私の場合は

そんなことはなくただ身体が動かなかった。

それで、多分数分後いきなり身体が動くようになった。

いわゆる冷や汗を掻いたのは、初めてだった。


その後も、私は中学時代に計10回以上「金縛り」体験をするように

なり、何回かすると「ああ、またか」と思えるようになった。

しかし、ついぞ金縛りに慣れるということはなかった。だいたい、

金縛りにあっている間は、身体を拘束されているのと変わらない

のだから、ものすごく不安だ。そして、もしかしたらこのまま

身体が動かなくなる=死ということもありえるのではないか?と

考えてしまうのである。

ちなみに、駅伝部の練習が終わると、この体験はぴたっと止み、

その後の人生で金縛りにあったのは、1回だけである。


※ 私はいわゆる霊感が強いというタイプの人間ではない。
  
  幸いなことに、幽霊だとか、変なものにとりつかれたという
  稀有な体験をしたことは一切ないし、そんな自覚はない。

  金縛りは、「半覚醒」状態と言われている。
  
  つまり、脳は覚醒して(起きて)いるが、身体は起きていない
  という状態らしい。

  肉体的・精神的に疲れているときになりやすいと言われている。
ラベル:日記 金縛り
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2008年01月21日

小説「14歳」千原ジュニア




14歳の僕は、パジャマを着て出歩く。進学校に入ったものの、
自分が本気でほしいものは見つからず、僕は学校に行かなくなり、
ついには自分の部屋に鍵をつけた。僕は、ずっと待っていた。

自分が戦うべき場所を……。
生きる目的がみつかるその日を……。
自分が進むべき道を……。

僕の中には、たくさんの虫がいるんだ。

僕は人とは、同じ生き方ができない。

タレント本だが、内容はいわゆる私小説的なまじめな内容の小説。

「14歳」が抱える苛立ち、あるがままに生きることの難しさ、
自分らしく生きるための意義を彼なりに吐き出す。

そして、ついに光は射す。約160ページの短編エッセイ。
ラベル:中学生 読書 小説
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2008年01月20日

児童書「花のズッコケ児童会長」那須正幹 絵前川かずお




「私が、児童会長になったら宿題・テスト・通知表をなくし、
冬休みを一週間増やし、月曜も休みにし、それ以外の日は半日授業にします」(ハチベエ=八谷良平)

ケンカのノーベル賞候補を自認するハチベエは、クラスメイトが
いじめられているのを発見。すぐさま助けに行きますが、相手は
柔道を得意とし、投げられてしまいます。ハチベエは、何度も
相手にいどみましたがこてんぱんにやられてしまいました。

「コノウラミハラサデオクベキカ……」

その苦い経験の後、児童会長選挙にハチベエを投げまくった
柔道少年津久田が立候補することがわかりました。

ハチベエは、これを敵討ち(かたきうち)のチャンスと考え、
ハカセ、モーちゃんとの話し合いの結果クラスメイトの荒井陽子を
立候補させ、津久田少年の児童会長入りをはばむことにしました。

彼らは、事前に荒井陽子を有権者(4〜6年生)に対して猛アピール
することにしました。しかし……。

ズッコケシリーズ第11弾。さし絵つき。読書初心者におすすめ。

ルビ付き、小学校3年生位までに習う漢字が読めればOKな同シリーズ。

個人的には、ズッコケ三人組シリーズ最高傑作だと思います。

この作品を読むたびに、「りっぱな人ってどんな人だろう?」と
考えさせられます。

読後感のよさやストーリーもすばらしく、いわゆる大人の選挙の縮図や「民主主義」を端的に表現した名作だと思います。
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2008年01月19日

短編集「初恋温泉」吉田修一


温泉に訪れた男女5組の物語。180ページ。

「初恋温泉」

光彦は、レストラン経営者。妻の彩子と共に、熱海の温泉に
やってきたが、彩子から「離婚しましょう」と言われる。

動揺する光彦に、「あなたは、自分のいい時しかみせてくれない」
とつぶやく。


「白雪温泉」

若菜と辻野は、青森の温泉にやってきた騒がしいカップル。
口から生まれたようなおしゃべりな男辻野と、その倍はしゃべる
若菜は「離れ」の間を希望したが、その部屋はおとなりの部屋と
襖一枚隔てただけの部屋で、二人は激しく後悔した。

そして、おとなりの二人組がやってきたが彼らは驚くほど「無口」
なカップルだった。


「ためらいの湯」

ダブル不倫によって勇次と和美は、真夏に京都の温泉にやってきた。

罪悪感抱きながら、満たされぬ湯につかぬ湯に入る主人公が印象的。


「風来温泉」おすすめ

保険の外誘員である主人公恭介は仕事の鬼。社内では優秀な成績を
維持し、妻との生活は豊かなものであったが、いっしょに行くはず
だったのに妻に「行きたくない」と言われ激しく動揺。

恭介は、給与明細を見て一喜一憂した日々や、保険の契約を結ぶ
たびに自分にかかってくる電話が減っていった事実を思い出す。
切ないが、真に迫るものがありおすすめ。


「純情温泉」おすすめ

高校生カップルが、温泉に行くという物語。

健二は、大好きな真希と恋愛にいそしむ。部屋で裸だった健二を
発見した親父は、勘違いして健二を蹴り倒す。

ほのぼのとした高校生カップルの物語。

とりあえず、健二が真希を好きだと思う今の気持ちは本当だ。
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2008年01月18日

エッセイ「モンパの木の下で」椎名誠 絵沢野ひとし

椎名誠さんの爆笑エッセイ。39編を収録。読みやすくおすすめ!

独自の視点によって、
馬の舌のうまさ、自称宇宙人のタクシードライバー、
酒の席での男同士のバカ話、150キロの巨漢と思われるオカマの話、
しょうもないゲロ話、格闘に対する熱い想い、
日本人のおかしな習性、直すべきJR問題、美人談義とブス談義、
箱物行政に対する義憤、困ったファンやオバサンの話などを語る。

「委細めん談」

麺好きである、椎名さんが麺のあれこれを語る。また、独自の
うどん調理方法を公開。麺に対する情熱を感じる。

「うどんとオバサン」

立ち食いうどん屋でのエピソードを語る。消費税はたしかにうざい。

「全日本いらないものベスト10」

題材がおもしろい。作品が16年前位に書かれた物なので、既に
ないものもあるのでは、オチである10位の「作家はいらない」は
身も蓋もない意見である。

「椎名一族の陰謀」

ファンを集めるという企画はあるが、「椎名」姓の人々を集めると
いうのはおもしろい。

全員椎名なので、作者は「誠」という名札をつけて、会に臨む。
彼らは、「椎名一族」の興隆をめざして陰謀を企てる。(冗談で)
また作者の前にエーザイの「椎名誠」さんが現われる。

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児童書「ズッコケまるひ大作戦」那須正幹 絵前川かずお



ズッコケ三人組シリーズ第3弾。モーちゃん・ハチベエ・ハカセ
三人とも「恋しちゃったんだ」という物語。さし絵・ルビつき。

スキーにやってきた三人組だったが、スキー初心者の見本のように
うまく扱えずに悪戦苦闘。ハチベエは雪の中につっこんでしまう。

ハチベエは、さっそうと現われた美少女に助けられる。
あざやかな思い出を残して、少女はゲレンデを後にした。

そして、三人の前に転校生としてその美少女が現われる。
彼女「きたざとまちこ」(マコ)は、たちまち人気者になる。

200801180702000.jpg


もちろん、三人とも興味がないわけではない。

モーちゃんは、ある事件をきっかけにして、マコに恋をする。

ハチベエ・ハカセは複雑な気持ちを抱きながら、モーちゃんを
サポートすることにした。

三人の恋の行方は。テーマは「恋と嘘」。「本音と建前」。

ちなみに、「ズッコケ中年三人組age41」にもマコは主要人物と
して登場する。
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2008年01月17日

日記「そう、妄想もうそ」

タイトルは、回文です。「そうもうそうもうそ」

今日は天気もいいので、出かけようとママチャリに乗って街に
出かけることにしました。

私の住んでいる埼玉県北部は、まぁ災害の少ない場所なのですが、
代わりに夏は死ぬほど暑く、冬は「赤木おろし」(からっ風)によって
強風が吹き荒れる土地です。

埼玉県熊谷市…40,9度を記録し、「日本一暑い町熊谷」をアピール
していた熊谷市にとっては喜ぶべき事態。自虐もここまでいくと、
あっぱれ。ちなみに、「雪クマ」という独自のカキ氷を開発。

私的には、かつてのアルバイト先があったり、元職場があったり、
献血センターがあったり、「八木橋」があったりする場所。


自転車に乗った私ですが、前に進みません。おそろしい強風です。
高校時代、夏は20分の距離が、冬は30分になるというおそろしい
強風は未だ健在です。しゃれになりません。最初の目的地に到着。
某ドラッグストアです。

歯ブラシとか洗顔フォームとか、カミソリとか、ぬーぼーとかマイナスイオンとか失くしてしまった夢とか、パンをくわえた美少女とかを探しました。先の3つは見つかりましたが、私の信念が足りないのか、あとの4つは残念ながら見つかりませんでした。

余談ですが、私は高校の通学中に、パンをくわえたまま自転車で疾走する外国の方(しかも若い女性)を見かけたことがあります。あれは、貴重な体験です。

あと、カミソリ5個入りと8個入りで、1個あたりの値段が5個の方が
安いというよくわからないロジックが展開されていてちょっと
度肝を抜かれました。→カミソリは、よく「+1本」、「+2本」
サービスをしているせいで陥った値段の設定ミスと思われる。

お昼ごはんに、吉野家に行って「すきやき定食」を堪能。おいしい。
私としては、豆腐とうどんとネギと上に乗っていたさくさくした
生野菜がおいしかった。なぜかついてきた牛肉も仕方なく
食べる。


やはり吉野家は魅力的だ。あと、この時期はお葬式が多いけど、
「吉野」さんの家の葬式は、何となく他の家のお葬式より明るく
なりそうな気がした。あと、「中川」さんの家もそうだ。

途中から文体が変わっているのは、気にしないで下さい。
ラベル:日記
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短編集「つめたいよるに」江国香織


江国さんのおすすめ短編集で、21作品を収録。SFものも含む。

〜作品紹介〜

「僕はジャングルに住みたい」

小学校の卒業を前にして、僕は不思議とものさびしい気持ちに
なったんだ。好きな野村さんとも、ちょっとなじめない大島先生
とも別れちゃうくらいなら僕はジャングルに野村さんと住みたい。

素直になれない少年の繊細な感情と、「寄せ書き」を通して
語られる言葉にできない思いが愛しい。


「桃子」

住職は、語る。19歳の修行僧と7歳の少女との恋を。

住職は、当時19歳だった修行僧天隆がなぜ呆けたようになって
しまったのか。

芥川作品をほうふつとさせる不思議な物語。


「鬼ばばあ」

こども達の間では、その養老院は敬遠されていた。

ボケてしまった人たちがいっぱいいて、子供たちをハンバーグに
しているとか、血を吸うとか怖いうわさがいっぱいあったからだ。

小学生の主人公は、ボールを取りにやってきた際に自分と似た
名前のおばあさんと友達になった。

少年は、そういったうわさが嘘であるとわかり、日に日に養老院に
通うことが多くなった。でも……。

短編集の中で最も長い16ページ。他の作品は4〜9ページ程度で
構成されていて、電車などでもさくっと読める短編集。
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2008年01月16日

小説「さとうきび畑の唄」遊川和彦


かつて、日本は戦争をした。舞台は沖縄。

ざわわ ざわわ ざわわ……。

沖縄のさとうきび畑が、揺れている。

平山家は、陽気な写真屋のお父さん、
しっかり者のお母さん、
男前でまっすぐな勇(いさむ)兄さん、
難しい年頃の美枝(みえ)姉さん、
正義感の強い昇(のぼる)兄さん、
歌が上手で、語り手である私春子、
まだ幼い弟の健。

愉快で明るい私たちの家に、勇兄さんの
およめさんの紀子さんがやってきた。

でも、戦争がはじまりいつもいっしょに
いられた家族たちはバラバラになってしまう。

でも、心はいつだって近くにある。

お父さんは、どうしても気落ちしてしまう
私たちをはげますかのように、いつにもまして
おどける。わたしはそんなお父さんが大好きだ。

沖縄は、ついにアメリカ軍の攻撃を受ける。

本当に強い人たちは、軍人なんかじゃない。

父、紀子さん、そして母だった。

ドラマ「さとうきび畑の唄」もおすすめ。

日本版「ライフ・イズ・ビューティフル」。


「できません。わたしには、人を殺すことはできません。

わたしは、こんなことをするために生まれてきたんじゃないのです。

わたしは写真を撮ること以外、能のない男です。
でも、好きな仕事に恵まれ、心から愛した女性とめぐり会う
こともできました。〜わたしのささやかな望みは、こどもたちが
わたしに負けないくらい幸せな家族を作ってくれて、
その写真を撮ることです」(本文より抜粋)

140ページ。平易な文章で読みやすくおすすめ。号泣小説。
日本軍をはっきりろくでなしとして描いているのも、
わかりやすくてよい。
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2008年01月14日

直木賞「私が殺した少女」原りょう


19年前に直木賞を受賞したハードボイルドミステリー。

探偵である俺(沢崎)は、身代金を取りにやってきた誘拐犯として
掴まるも誤解が解ける。さらに犯人からのご指名で、身代金の
運搬人という大命を授かった。

「やっぱり犯人の一味なのではないか……?」と疑われるも、
俺はその役を引き受けることにした。

俺を目の敵にする刑事。それには、探偵という俺の仕事以外にも
理由があった。かつての俺の同僚渡辺が、事件捜査の際に金を
持ち逃げし、俺に対する疑念が払拭されていなかったからだ。

誘拐犯による電話によって、俺は走り回らされるはめになった。

少女の命は助けられるのか……?


2段ぶち抜きで265ページなので、実質小説500ページ超の長編。

最後まで読んだら、評価が上がった。ディティールも凝っているし、
フィーリップ・マーロウ的な主人公に魅力を感じる。会話や文章に
ユーモアがある。おすすめのミステリー。
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2008年01月13日

児童書「ズッコケ情報公開マルヒファイル」那須正幹 絵高橋信也




ズッコケ三人組が、オンブズマンになって政治家の悪事を
あばくシリーズ第45弾。

オンブズマン……つまり、行政機関(役所や、政治家)が不正を
        行っていないかをチェックする団体・個人。
        公正・国民本位の政治の達成が目的です。

        ハカセは、かなり深い理解をしていますが、
        ハチベエは、オンブズマン=女にモテると
        理解していて、動機もこれに強く起因します。

今も昔も賄賂(わいろ)を受取る、悪い政治家がいます。

時代劇の「ひょっとこざむらい」に影響されたモーちゃんと
ハチベエは、ハカセをまきこんで市が不正を行っていないか
調査を始めます。

殺人事件、強盗事件……が起こり、彼らに魔の手がせまります。

正義の味方になるのは、やはり大変みたいです。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ズッコケ三人組 読書初心者におすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月11日

名作「潮騒 しおさい」三島由紀夫


美しい島、純朴でまっすぐな人たちは、海における資源と贈り物に
感謝しながら生きています。貧乏だが、男らしく素朴、たくましい
漁師の青年と、清らかで純潔な美少女の恋を圧倒的な描写力で描いて
います。

それは、古代ギリシャ人が理想とした完璧なまでの美しさ。ちょっと
気恥ずかしくなるほどにに美しい小説で、登場人物のほぼ全員が善人というストーリーは、かえって斬新であり類をみません。

爽やかな読後感を残す、三島作品を代表する一冊と言えます。

海の持つ美しさと、怖さや、小さな島で起こる人間ドラマを巧みに
描いていて、「流石」と息を呑んでしまいました。

モンゴル800の「小さな恋の歌」を思い出しました。

同著のおすすめ本は「金閣寺」、「仮面の告白」、「宴のあと」、
「葉隠入門」。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の 世界の名作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月10日

小説「魔王」伊坂幸太郎


その時歴史が動いた。人々は、犬飼という政治家の煽動によって、
憲法の9条問題や、日本の未来に向けて関心を示すようになる。

パフォーマーであり、若くして魅力的な犬養は、宮沢賢治の詩を
引用し、日本人の心をがっしりとつかんでいく。

社会の大きなうねり(変動)の中で、兄弟たちは戦うことを選んだ。

不気味さの中に、真実味が伴う意欲的な作品。法学部卒の作者の
経験が生かされた作品と言える。約275ページ。

〜魔王〜

若くして、弟(潤也)と二人で生きてきた俺は常に考えて生きてきた。
俺は、最近メディアにおいて注目されている政治家犬養に対して
危惧感を持つようになる。そして、彼によって踊らされる大衆に
対して。

そんな俺は、最近自分が思っていることを他人の口から言わせる
「腹話術」の能力を有することに気付き始める。弟とその彼女と
共にその能力がどの程度のものかを実験してみることにした。

使い方によっては、「魔王」と対決できるかもしれない。

「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば、
 世界が変わる」という信念を胸に兄は戦う。

口癖は、「考えろ。考えろ。マクガイバー」



〜呼吸〜

恋人の潤也君は、お兄さんに似ずに勉強ができなかったが、
直感的に優れたものがあるし、時に物事の本質を見抜くことがある。

語り手は、私(詩織)に移行。ある日を境に、潤也君はツキ出した。

具体的に言えば、じゃんけんで常に勝つ。引き分けにすらならない。

私たちは、競馬場に行って「実験」をしてみることにした。

神がかり的とも言えるこの能力を、潤也君が身につけたことには
何かしかの意味があるのかもしれない。

テレビに映る犬養首相を観ながら、私は思う。
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ポットねこ

200801051018000.jpg寒さからか、我が家の猫はポットに乗っていることが多いです。撮ったら、にらまれました。
ラベル:画像 動物
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2008年01月09日

爆笑「野ブタ。をプロデュース」白岩玄


オレは、桐谷修二(シュウジ)。高2で、いわゆる学園の人気者だ。

人間関係は、広く浅く、つかず離れずをモットーに着ぐるみかぶって
「一目置かれているキャラ」を熱演中。実際のオレは、すごく醒めて
いるし、適度な愛情や友情を装って生きている。今日もオレを演じ
なければ……。みんなが期待するオレを演じなければ……。

完璧と言うわけではないが、はた目には充実してように映っていた
はずのオレの高校生活。でもオレは退屈を持て余していた。

そんなオレのクラスに、信太という転校生(編入生)がやってきた。

教室のみんなからは、「うわぁ」と言う声が聞こえてきそうな外見を
持つ信太=野ブタは、あっという間にクラス中から無視される存在に
なり、嘲笑となんちゃって不良からいじめられる存在になった。

オレは、トイレで殴られていた野ブタを柄にもなく助けたことから
野ブタに頼られるようになり、彼をプロデュースして人気者に
したてあげることにした。

それは、野ブタを助けるためというよりもオレの暇つぶし目的で。

オレは、とりあえず野ブタに「坊主」になることを命じ彼の髪を
ばっさり切らせることにした。中身はともかく、外見が大事という
ことをオレは経験から知っていたからだ。

オレは、野ブタのデビューを華々しく飾ってやろうと彼を演出する。

終始、エンターテイメントに徹した笑わせる文章を書き続けた
特に高校生におすすめの小説。ラストにも妙味がある。180ページ。
3回読んだ作品というのは、珍しい。(安寿)

〜本文より 抜粋の名言〜
言葉は、他人を笑わせたり、楽しませたり、幸せにできるが、
人を悲しませたり、怒らせたり、絶望の淵に落とすこともある。
そして、一度口から出てしまった言葉は撤回できない。
わかっていたはずだった……。
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2008年01月08日

大抒情詩「レ・ミゼラブル」ユゴー


題名を日本語訳すると、「あぁ、無情」。ぴったりの訳。

主人公ジャンバルジャンは、弟たちの飢えを満たす為にパンを
盗み、捕まってしまう。長い刑期を終え、出所したジャンは、
再び盗みをはたらくが真心に触れ、人間らしさを取り戻していく
というストーリー。

「銀の食器」のエピソードは有名。また、演劇の題材としても
人気・評価が高い作品。

世の中の無常さと、人間の生きる意味を問いかける一大抒情詩。
市長になり、過酷な運命の少女を譲り受けたジャンだったが…。

ものすごく長い本なので、「本の虫」を自称する方に挑戦して
ほしい作品。期待を裏切らない名作。

小説で読むと、2000ページを超える大長編。
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2008年01月07日

児童書「夢のズッコケ修学旅行」那須正幹 絵前川かずお


ズッコケ三人組の修学旅行を描いたシリーズ第24弾。

旅をするには、自分なりの目的があった方がおもしろい。

ハチベエの場合は、この旅を機会にガールフレンドを作る

ことを目標にしている。気の多い彼は、荒井陽子をはじめに

7人ほどの「候補」を選び、仲良くなろうとふんとうする。

ハカセの場合は、章太郎という自分と同じ名前を持つ

考古学者に会って話をすることを旅の目的にした。

モーちゃんは、たくさんおかしを持っていき、むさぼり食う

ことにした。そのために、大きな出費さえも辞さない。

彼らは、思い思いの決意を胸に1泊2日の旅に出かける。

読書初心者におすすめの一冊。
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2008年01月06日

絵本「ふらいぱんじいさん」神沢利子 絵堀内誠一

フライパンじいさんは、まっ黒なおなべのじいさんでした。

こどものために卵をやくのが好きだったのに、新しい目玉焼き鍋が

きて、かれは卵を焼かせてもらえなくなりました。

しょんぼりしていたじいさんでしたが、ゴキブリにはげまされて、

旅に出ることにしました。世界は広いんだ。

じいさんは、ジャングルでヒョウに出会ったり、サルにあったり

ダチョウにあったりしました。

砂漠、海……と旅を続けるフライパンじいさんは「幸せ」を

つかめるのでしょうか? さし絵つきの絵本。

すべてひらがなで書かれた90ページ。ほのぼのとしたストーリー。

読書初心者におすすめ。

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詩「雨にもまけず」宮沢賢治

雨にも負けず  風にも負けず 

雪にも夏の暑さにも負けぬ じょうぶなからだをもち

よくはなく 決していからず いつも静かに笑っている 

一日に玄米四合とみそと少しの野菜を食べ 

あらゆることを 自分をかんじょうに入れずに 

よく見聞きしわかり そして忘れず

野原の松の林のかげの 小さなかやぶきの小屋にいて 

東に病気の子供あれば 行ってかんびょうしてやり

西につかれた母あれば 行ってそのいねのたばを負い

南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい

北にけんかやそしょうがあれば つまらないからやめろといい

ひでりの時はなみだを流し 寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ ほめられもせず 苦にもされず

そういうものに わたしはなりたい
             

                 宮沢 賢治「雨にも負けず」
ラベル:おすすめ
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小説「ダヴィンチコード」ダンブラウン

天才レオナルドダヴィンチが、「最後の晩餐」によって
暗示した謎とは何か?

キリスト教のタブーをテーマに、ミステリー調で書かれた
この作品は、ベストセラーに恥じないスリリングで、
興味深い作品に仕上がっています。時代を代表する偉人
たちが在籍していた、秘密結社シオン修道会や、
ダヴィンチに隠された「背景」を思い出す時、ぞくぞくして
します。僕は、キリスト教の知識なんてありませんでしたが、
十分堪能できる内容でした。

開けてはいけない「パンドラの箱」に手をかけてしまった
主人公たちの運命やいかに……?。大長編。

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2008年01月05日

おすすめ「砂漠」伊坂幸太郎


僕(北村)は、仙台の大学に通い始め、合コンで知り合った
西嶋、南、東堂、鳥井らと知り合い楽しい4年間を過ごす。

犯罪者との戦い、麻雀の魅力、ボウリング対決、洋服の選び方、
恋愛、超能力対決……などを絡めた「春・夏・秋・冬」の物語を
安定した筆致と、計算されたストーリーで描いたおすすめの物語。

400ページと長いが、読み終えるのがもったいないと感じる内容。
読後感もよく、ラストも鮮やか。

〜主な登場人物〜

僕……冷めていて、基本的に物事を客観的に判断したりすることに
   優れたバランスのよい優等生。まともであり、物語の語り部。
   ケータイは持たない主義。
   地球や世界のことを憂いている、なんてことは、まるでない。

西嶋…物語の主役であり、小説の題材にするのに適した癖の多い男。
   地球や世界のことを憂いている。不器用で、不恰好、議論好き
   のトラブルメイカー。独自の考えと、行動をとる。
   揺るがない信念を持つ男であり、ラモーンズを愛している。    麻雀では「平和」(麻雀における役)を作ろうと躍起になる。
   しゃべり方は、丁寧語。
   ブッシュの強引な戦争路線に業を煮やし、プレジデントマンに
   肩入れをする。変人であり、偉人。坂口安吾が好きらしい。
   (プレジデントマン…作中において、「大統領か?」と問いかけ
   てくる現在指名手配中の通り魔であり、主人公たちの近所で
   事件を犯している。西嶋は、きっと彼は戦争を憂いてあんな
   ことをしているのだと推理し、密かに応援しているようだ)

   名言
   「中国語と、確率の勉強しないか?」(麻雀に誘った時)
   「俺は恵まれないことには慣れてますけどね、
    大学に入って、友達に恵まれました」(酔っ払った時)
  
南……地味で無口な女の子だったが、少しずつ明るくはっきりした
   性格に変容していく。スプーンを曲げたり、ちょっとした
   物を動かす超能力の持ち主。車を動かせたこともあったが、
   今はできないらしい。わかりやすいタイプの「いい娘」である。
   麻雀のセオリーを知らないが、その腕はかなりのものである。

東堂…人形的な美貌を持つ。伸びた背筋とぶっきらぼうな態度。
   傲慢というわけではなく、その美しさ目当てに男が集まって
   くるが、次々撃沈。死屍累々。あっさりした性格であり、
   無愛想なため、何を考えているのかはわかりづらい。
   あることをきっかけに、西嶋のことが好きになる。

鳥井…お調子者で、女の子と遊ぶことが大好きな典型的な遊び人。
   ガハハと笑い、思慮が浅く「楽しけりゃいいじゃん」と
   公言するタイプ。金持ちの家の子であり、苦労知らず。
   作中においては、試練を受ける。後半においては、
   意外な一面を見せてくれる。
   近所にあるキックボクシングのチャンピオンのことについて
   詳しい。(著者は、どうも作品に格闘家を登場させるのが
   好きらしい)
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2008年01月04日

直木賞「漂泊者のアリア」古川薫

母は琵琶芸者キク、父はイギリス人名士リード。
オペラ歌手藤原義江の波乱万丈な物語。

1898年頃義江は生まれ、日露戦争を背景に 「あいのこ」
としていわれのない嘲笑と排斥を受けながら育つ。

母に捨てられ、義江は 住む場所を転々。頼りにしていた
リード からも冷たい仕打ちを受けるが、後に和解し、
数少ない理解者の協力などによって、 ヨーロッパに
本格的に音楽を学びに出かける。

日本、ヨーロッパ、アメリカと世界を股にかけ、
義江は少しずつだが、着実に認められていき、脚光を
浴びる日々を送るようになる。

主人公:義江 極貧生活を体験しながら、大金を得ると
持ち前の浪費癖を発揮する。豪放磊落と言えば聞こえが
いいが、無計画とも言える。 「和製ババロッティ」と
呼ばれ容姿に恵まれた義江は、 無茶苦茶女性にモテる。

よって、その女性遍歴たるやすごいものがある。 そのことが
義江の人生を、より波乱万丈に華やかにし、苦境に立たせる。
ちなみに、具体的ないやらしい描写はない。

第二次世界大戦を通して、ダブルである彼は 実に難しい立場に
たたされる。元々、彼に対しては偏見や、やっかみがあったが、
彼の不貞行為、不倫などによってそれが顕著に噴出する。

自業自得。 3部構成の260ページ。
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ホラー「怪談・奇談」 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)

怪談・奇談 (角川文庫クラシックス)怪談・奇談 (角川文庫クラシックス)
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[タイトル] 怪談・奇談 (角川文庫クラシックス)
[著者] 田代 三千稔ラフカディオ・ハーン
[種類] 文庫
[発売日] 1956-11
[出版社..
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ホラー小説の書き手として有名なハーンの代表的な作品
「耳なし芳一の話」、ろくろ首、雪おんななどを収録。

琵琶の名手芳一は、壇ノ浦によって亡くなった亡霊たちに
見初められて、夜な夜な琵琶を弾く。

芳一を心配した和尚は、‘秘策’を思いつくのだが。
    
42作品、さくっとホラーを読みたい方におすすめ短編集。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ホラー・怪談小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月03日

小説「夢を与える」綿矢りさ


恋人との離れてしまった心をつなげるために、強引な手段によって
女は子供をつくり、結婚するという目的を達成した。
そして、二人にこどもができた。こどもは、天使のようだった……。

「夕子」と名づけられた天使は、すくすくと成長し、幼少時に芸能界の
長期のCM起用と契約を手に入れ、中学卒業後本格的に芸能活動を
始める。夕子の隣には、常に夕子を守り、戦い続けてくれる母がいて
心から好きだと思えるボーイフレンドがいた。しかし、中学卒業を
機に彼女の生活は激変。忙しい毎日の中で、夕子の日常≒芸能界と
なっていき、仕事を優先するようになった。

強いプレッシャーとたくさんの人の期待の中で、夕子は少しずつ
歳を重ねていき、意味もわからず「夢を与える」仕事をしていた。
華やかでありながら、限られた世界の中を走り続けた。
そして、夕子は恋をした。人の目を気にしながら……。

変わっていったものと、変わらないもの……、覚えたことと、
忘れたこと……、傷つかず、つまずかない生き方なんてないと
いう凄みを感じる作品。おすすめの長編。300ページ。

芥川賞を受賞した「蹴りたい背中」もすごかったが、人間の持つ
本音と建前、美しさとどろどろした部分、切なさ、やるせなさ、
ほろ苦さどれをとっても秀逸。印象的なフレーズも多い。

「純粋」すぎた夕子が、絶望の淵に沈み、「夢を与える」や「信頼」と
いう言葉の意味をつぶやく場面は号泣してしまう。読後感は悪い。

名言
 「信頼だけは、一度離せば、もう戻ってきません」
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 13:38| Comment(0) | TrackBack(1) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

短編集「悪魔のいる天国」星新一

ショートショートの神様こと星新一の短編集。36作品を収録。
日常に潜む「悪魔」を巧みに描く。新潮文庫。

〜合理主義者〜

エフ博士は、金属学者であり考え方が厳格を極めていた。
彼は、いささかの不合理、及びその介入を許さなかった。

ある夜、彼は海岸で意図せずしてアラビアの魔神を助け、
三つの願いをかなえて差し上げると言われた。
だが、前述したように、彼は強固な合理主義者だった。


〜夢の未来へ〜

タイムマシンで、200年先の未来へ行き金儲けを企む博士と助手。
中毒しない合成麻薬、効果が絶大なほれ薬など便利な品物が
陳列されているデパート。だが、二人は当然通用する金を持って
いなかった……。


〜もたらされた文明〜

他の星に行っていた、宇宙探険ロケットが帰ってきた。
彼らは、未だかつてない文明≒悪を持ち帰ってきた。。


〜となりの家庭〜

私の隣の家に夫婦が引っ越してきた。うんざりする位うるさく
騒ぎ立てる暴君とおとなしい妻。ある日、私は余計な首を
つっこんでしまい……。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの星新一・筒井康隆等SF小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月02日

児童書「ズッコケ愛のプレゼント計画」那須正幹 絵高橋信也


ハチベエが女の子にモテる?というズッコケ三人組シリーズ49作目。

200801020925001.jpg


ハチベエは、女好きである。しかし、普段の女子への悪口、
スカートめくりをはじめとしたいたずらがわざわいして、
バレンタインチョコをあまりもらえない。

何十個もチョコをもらっているモーちゃんはいいとして、
ハカセにまで真の意味で負けていることを知ったハチベエは
今年こそは……と、言葉づかいを改めたり、いたずらを封印
することにしたが、普段が普段なので効果があがらない。

そんな時、チョコレート教室のしんさいんをすることになった
ハチベエは、女子にこの役得をアピールし、プレゼントを
たくさんもらおうと、さもしいことを考え付く。

200801020925000.jpg


チョコレート・バレンタインの由来もくわしく説明されています。

1909年…「貯古齢糖」のネーミングで東京のお菓子屋が販売。

キリスト教の祭日。バレンチヌスというキリスト教の司祭が由来。
愛する男女のために、命がけで結婚式を行い、皇帝に処刑される。
後に、聖人の一人に加えられる。

関連;「聖バレンタインデー」「聖バレンチノ祭」「聖バレンチノ教会」
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ズッコケ三人組 読書初心者におすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

絵本「ぼくときどきぶた」矢玉四郎

ぼくは、はたけやまのりやす。三年三組。あだなは、十円やす。

ぼくたちはクラスで、かみしばいをやることになった。

中川くんが、「宇宙人が地球をこうげきしてくるはなしがいい」

花村さんが、「こぶたがおべんとうをもって、遠足に行く話しがいい」

ぼくは、「まほうつかいを登場させたい」と言い、みんなの意見を

ごちゃまぜにした物語にすることにした。

三人で、絵を書いたが給食のカレーを絵にこぼしてしまった。

とりあえず絵の具をぬってごまかした。


そして、かみしばいの日。発表中に、変なことが起こった。

紙のなかから、ぼくたちが描いた魔法を使う魔王が登場。

まおうは、人や動物や町にある乗り物などを次々とブタに
変えていった…。

まおうは、カレーが好きなのでぼくたちはワナをはることにした。



200801020645000.jpg


関連本→「はれときどきぶた」、「ヒッコスでひっこす」
http://book0001.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%96%EE%8B%CA&vs=http%3A%2F%2Fbook0001.seesaa.net%2F&fr=sb-sesa&ei=Shift_JIS
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2008年01月01日

名作「罪と罰」ドストエフスキー



名だたる世界の名作の中で、ずば抜けて面白いです。
     
金貸しの老婆を殺し、その罪の意識から悩み、恐れ、苦しみ
もがく青年ラスコーリニコフを描いた名作中の名作。
     
ずば抜けたストーリーの巧みさ、人物配置の巧みさ、
友情、愛情、家族愛、儚さなどが凝縮され、洗練された
この本を読めば、普通の本を100冊読んだのと同じ位の価値が
あります。

文学的な名作を読んでみたいという方は、この本が絶対おすすめ。
難があるとしたら、上巻490ページ、下巻480ページと長いことと、
登場人物たちの名前を覚えづらいことですが、それに目をつぶって
いただければ最高の作品と言えます。マイベスト10に入る作品。

ヒロイン(ソーニャ)が魅力的な作品でもあります。

「あなたが汚した大地にキスをしなさい」(ソーニャの名言)
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の 世界の名作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「本年も誉路志駆おねがいします」

金が新年!(謹賀新年)。今年も宜しくお願いいたします!

イトイ新聞で、糸井さんが昨年

お願いだから、残り少ない今年の最後と、来年オレに親切に
してくれ。頼んだぞ!という主旨の事柄を書いていましたが、

そこまではっきり言われると、すげぇ名言だなぁと感じて
しまいました。「ほぼ日」のテレビガイドは毎年おもしろいので
必見です。中学時代、駅伝の県大会に出たことのある安寿は、
「箱根駅伝」が大好きです。でも、走ることの楽しさも知っている
反面、苦しさも知っているので今では走っていません。

某大学出身なので、その大学を応援することにします。

なので、多分、ほぼ日やネットサーフィンしながら「箱根駅伝」
を観ると思います。

あと、僕が更新している「マンガのソムリエ」というブログも
よかったら観に来てくださいね。
↓ 福袋を買いに行くので、それでは失礼致します。

http://manga0001.seesaa.net/
ラベル:日記
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | つれづれなるままにその日暮らし! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする