2007年12月13日

「容疑者Xの献身」東野圭吾


「ガリレオ」こと湯川と、草薙のコンビが超難題に挑む。対戦相手は、
彼らの大学時代の同級生であり、湯川が「天才」と認めた数学者。

石神は、優秀な数学者であったが不遇な道をたどり、現在は高校の
数学教師。彼の趣味、人生の大半は「数学」に関することに集約され
ていた。最近の石神の日課としては、アパートの隣人靖子が勤める
弁当屋に行くことである。

靖子は、娘の美里と共に暮らしている。靖子達は、かつての夫から
ひどい暴力を振るわれたことを理由に、離婚をし、アパートに逃げ
てきたのだが、ヒルのようなその男富樫は靖子たちの前に現われ、
たかりを始める。そして、親子悲劇が訪れる。突発的に、富樫を
殺してしまったのである。事件を推理から導き出した石神は、
彼女たちの窮地を救うべく、ある決断をし、それを実行する。

石神は、卓抜したその頭脳を駆使して、靖子たちに適切な助言や
指示をし、靖子たちを守ろうと奔走する。

その後、顔と指紋が判別できないような変死体が発見され、草薙
刑事は事件捜査に乗り出す。湯川は、捜査線上に浮かんできた
石神がかつての友達であることを知り、珍しく捜査に積極的に
加わる。お互いを「学者」として、尊敬しあう二人の激しくも
悲しい対決に目が離せない。究極のミステリーであり、恋愛小説
と言える。350ページ。絶対おすすめの一冊。うならされた。

「探偵ガリレオ」、「予知夢」とは、独立したストーリーで、
この本をはじめに読んでもなんら差し支えないです。号泣。感動。

名セリフ
「紙と鉛筆には限界がある。まあトライすることには意味が
 あるかもしれんが」(物理学者:湯川)

「正しい答えがある問題をつくることと、その問題を解くことは
 どちらが難しい?」

「この世に無駄な歯車なんかないし、
 その使い道を決められるのは歯車自身だけだ」(石神)

「これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。
 いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった」

東野圭吾作品現在7冊ご紹介。
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短編集「とかげ」吉本ばなな


「とかげ」 おすすめ
 風変わりなとかげに恋をした、風変わりなカウンセラーの僕。
 暗い過去と、心の痛みを乗り切って、再生していく秀逸の物語。

「血と水」
 友人に騙されたことから、両親が宗教にはまり、18歳まで
 小さな村で共同生活をしいられてきた主人公は、村から逃げ出し、
 「自立」する。

 少しずれた私は、「コイサンマン」と呼ばれ変わり者として人気を
 博し、順調な2年間を送っていた。昭と出会うまでは……。

 温かい気持ちになれる作品。

「キムチの夢」
 不倫の恋は、大抵成功しないというが、主人公は不倫の恋が実り
 結婚することになった。キムチの匂いを嗅ぎながら、二人は
 似たような夢を見る。
ラベル:短編集 恋愛
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 09:14| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの短編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

児童書「バッテリー X、Y」あさのあつこ絵佐藤真紀子





「学校に邪魔されない」自分たちの為の野球をめざして、
策士瑞垣を中心に彼らは、奔走する。

わがままな巧の球を捕ろうとしない豪であったが、結局
豪は帰ってきた。豪なりの答えを引っさげて、巧の球を
受けた。巧は、あくまでキャッチャーとしての豪しか
見ようとしていなかった自分に気付き、キャッチャー
以外の豪をまるごと知ってみたくなった。


そして、ついに「バッテリー」が結成され1年の歳月が流れた。
桜満開の季節、全国大会4位のチームとの因縁の対決が再び。

「バッテリーY」(最終巻)

前キャプテン海音寺ら、3年生の卒業後、彼らは因縁の対決を
控えていた。ただただ野球がしたかった。相手に勝ちたいとも、
ヒットを打ってみたいとも、試合で活躍したいとも思っていたが、
ひっくるめて野球がしたかった。野球が大好きだから。

つらいこともあったし、嫌な思いもしたが、今こうして
グラウンドに立っているとそんなことはなんでもないように感じた。巧の球は、自らの感情を象徴するかのように、抑制が利かないが、18,44m先には豪がいる。巧のことを、受け止めてくれる豪がいる。
バックには頼もしいチームメイトがいる。巧と豪のバッテリーは、
「最強」だが、感情的になりやすく脆い部分がある。実際に、
揺さぶりをかけられて、ぼろぼろになったこともあった。しかし、
前に進もうとする「想い」があれば、どうにかなるのではないか。

巧は、剛速球を投げる。将来、豪以外の相棒に投げることもあるかも
しれないが、今は豪に向かって渾身のストレートを投げ込む。(完)
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童書・絵本・はれぶた・バッテリー・詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする