2007年12月09日

直木賞「鉄道員 ぽっぽや」浅田次郎

鉄道員として、愚直に乗客を、
駅を見守り続けてきた乙松。
そんな乙松の下に少女が尋ねて来て。
切なくて泣けます。(鉄道員)

家の中に入り込んできた悪魔を
追い出す話。(悪魔)

孫娘のピンチに、死んだはずの祖父が
幽霊として登場する(うらぼんえ)
など多彩な全8編収録。
短編集としては、最高のおすすめ作品。

同著のおすすめとして
「天国までの100参る」(長編)
「椿山課長の七日間」(長編)
「勇気凛々ルリの色」(エッセイ)などがあります。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 19:04| Comment(0) | TrackBack(1) | すごくおすすめの短編・短編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「かたみ歌」朱川湊人(しゅかわみなと)

直木賞「花まんま」がすごくよかったですが、この短編集もいいです。

1970年頃の東京の下町を舞台に、7つの物語が展開され、どの物語も
おすすめです。220ページ。かつての名曲を引用しつつ、語られる
どこか切なく、愛しいストーリー。特にイチオシ作品は、「栞の恋」。

「栞の恋」(しおりの恋)
タイガースのサリー似の男に恋をした主人公。彼が、古本屋で熱心に
本を読んでいることに気付く。どんな本を読んでいるのだろう…と
感じた彼女は、彼が読んでいた本を開いてみた。そこで彼女は、
小さなしおりを見つけ、自分のメッセージを書こうと思いつく。

まだ、ケータイ電話がなかった時代に、行き交うしおりのやりとりと
ひとひねり加えられたストーリーに驚嘆。

名言
 泣いて死んだ者が帰ってくるなら、いくらでも泣けばいい。
 けれど実際、過ぎた涙は何の役にも立たない。 
 涙は、その味を噛み締めて立ち上がらせるためのものだ。「おんなごころ」より引用


名調子の歌
 「森とんかつ 泉ニンニク かーこんにゃく まれてんぷら」

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「ズッコケ芸能界情報」那須正幹 絵高橋信也


ズッコケ三人組シリーズ43弾。

ズッコケ三人組とは……読書初心者におすすめの人気シリーズ。
小学生向きに書かれているが、大人が読んでも十分楽しめる内容。
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モーちゃんのお姉さんが、芸能人をめざしてオーディションを
受けに出かけた。ズッコケ三人組は、「おまけ」としてついて
行って、そこで中年のおじさんに「芸能人になってみないか」と
誘われる。ハカセは無関心だったし、モーちゃんは物おじするが、
ハチベエはちがった。おじさんは、現在芸能プロダクションを
経営しており、かつて結構人気があった芸能人だったことがわかり、
ハチベエは本格的に、「芸能界」への道をめざし、契約(けいやく)を
かわすのであった。

また、すっかりあきらめていた頃に、お姉さん(タエ子)は、
1次審査を通り、合宿に参加してほしいという要請を受け、
合宿に参加することになった。

ハチベエのかつやくと、お姉さんの頑張り、芸能界に関する
あれこれをえがいた物語。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ズッコケ三人組 読書初心者におすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

児童書「ズッコケ時間漂流記」那須正幹 絵前川かずお


ハチベエたちの小学校に、音楽の美人先生がやってきた。
しかも性格も良好だったのだから、たちまち人気者になった。

音楽なんか大嫌いで、テキトーに受けていたハチベエだったが、
コロリと音楽信者になった。まったく現金なものである。
ハチベエは、特にベントーベンが好きらしい。

さて、ズッコケ三人組は、ある日音楽室にある鏡に異変を感じる。
なぜか、身体が鏡の中に吸い込まれてしまうのである。
結局、三人とも、鏡の中に入ってしまい気付いたら三人は、
江戸時代にタイムスリップしていた。

浮いた格好をしていた三人組は、岡っ引きに尋問(じんもん)を
されていたが、そこにさっそうと一人の大人物が登場した。
平賀源内(ひらがげんない、エレキテルなどを開発した偉人)である。
源内さんに手助けされた三人組は、どうにか元の世界に戻る方法を
考えるのであった。小学生に限らず、大人にもおすすめの一冊。
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短編集「人生ベストテン」角田光代

題名にひかれて読みました。6つの短編集。
後半にある、「人生ベストテン」と「貸し出しデート」がおすすめ。
やはり、著者である角田さんと同年齢の主人公にリアリティーを
感じます。

「人生ベストテン」おすすめの短編。
40歳になる主人公には、暗い趣味がある。眠る前に、自分の人生に
おけるイベント・契機などをベスト10形式で考えるのである。
3位は大学合格、2位・1位は恋愛成就か失恋か……。そんなことを
考えながら、眠りにつく。そんな、主人公には楽しみがあった。

25年ぶりに同窓会があり、自分にとって人生を象徴する「初恋の人」に
会えるからだ。意表を衝いた展開と、同年代の友人達との腐女子的な
会話もおもしろいイチオシの作品。

「貸し出しデート」
主人公は、途方にくれている38歳の女性。今日は、貸し出しデート。
しかし、やってきたのは期待に反した、勘違いの田吾作男だった。

まともな中年女性と、若さだけがとりえのような男の会話が
おもしろい内容。妙に心に残る作品。
ラベル:短編集 小説 読書
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「ズッコケ文化祭事件」那須正幹 絵前川かずお


ズッコケシリーズ第17弾。文庫版と大判サイズがあります。

文化祭に向けて、ハチベエたちは劇をすることになった。
ハチベエは、主役の座をかくとくしたいと強く思う。

彼は、町を代表する童話作家である新谷氏に台本を
書いてもらい、自分を主役のモデルにしてほしいと頼む。
新谷氏は、これを快諾してくれた。

新谷氏が書いてくれた台本を読んだ所、「幼稚すぎる」
「つまらない」という意見が巻き起こり、台本は大幅な
修正をすることになった。小学校の劇なのに、「極道」を
描いた妙にリアルで、スリルあふれる内容になってしまった。

ハチベエは、大きなヒール役(組長)を与えられ、
モーちゃんもその子分を、えんじることになった。
ハカセは、希望通り裏方として劇を支えることになった。

バラバラだったクラスが、まとまっていく姿が心地よい。
担任である宅和先生が、一手に責任を引き受けてくれたのが、
劇成功の一番の要因である。しかし、宅和先生の仕事は
それだけではなかった。勝手に台本を大幅に変えてしまった
ことを、新谷氏に謝らねばならない。怒った新谷氏と、
宅和先生との対決という「舞台裏の事件」もあわせておもしろい一冊。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ズッコケ三人組 読書初心者におすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする