2007年12月07日

おすすめ「スキップ」北村薫


青春を満喫していた17歳の主人公真理子は、眠りから覚めたら
17歳の娘を持つ、一児の母で42歳、国語の高校教師になっていた。

「空白の25年間」という、突然の変化に戸惑う真理子と真理子の家族。だが、時間は刻々と過ぎていく。真理子は、前向きに歩みだす。

心は17歳、見た目は42歳。揺れ動く心を描いた傑作小説。
真理子がスキップしてしまった理由とは?550ページ。
絶対おすすめの長編小説。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

感動作「秘密」東野圭吾

バス転落事故に合った三人家族。妻直子は、亡くなってしまうが、
平介と娘藻奈美は一命を取りとめる。しかし、藻奈美の様子がおか
しい。藻奈美の中に、直子の心が入り込んでしまったというSF物語。

全く別の人生を歩もうと、猛勉強を始める直子。とまどいながら、
「秘密」を守ろうと、支え合い、時に傷つけ合ってしまう二人の切ない物語。「泣きたい」という人におすすめの感動的なストーリ−。

最後に明かされる本当の「秘密」とは?410ページ。(ハードカバーで)
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 17:29| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

短編「23分間の奇跡」ジェームズ・クラベル 青島幸雄訳


物語は、9:00に始まり、9:23に終わる。

先生は、ふるえていた。教室の子供たちも
こわがっていた。平気でいるのはジョニー
だけだ。今日、教室に新しい先生がくる。

新しい先生は、若くてきれいだ。そして、
今までの先生とちがってやさしい。歌を
うたってくれたし、きらくにゆかに、
こしかけたりした。そして、子供たちが
何となく感じていた大人たちへの不満や、
ただただ意味もわからず教えられていた、
おいのりだの、国旗への忠誠(ちゅうせい)
だのについて、上手に教えてくれた。

平易な文章で子供向きでありながら、作者
が言いたいのは、マインドコントロール
(教育)の怖さです。23分間のあいだに、
子供たちがどう変わっていくのかをするどく
描いています。本当の意味での「恐怖」とは、
じわじわと私たちの生活にしのびこんできます。
すごく短くて読みやすい作品です。英語原文つきです。
ラベル:名作 小学生 戦争
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童書・絵本・はれぶた・バッテリー・詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名作「こころ」夏目漱石


海で出会った「先生」から告げられる衝撃の過去。
先生のしてしまった過ちとは。

日本文学の祖である夏目漱石の代表作「こころ」は、
どんなに時が経とうと色あせることのない名作中の
名作です。人間らしさとは、罪を感じるから成り立つ
のだと切なくなりました。ミステリーの要素も併せ持つ
本著は、日本人が大切にしなくてはいけない必読の書。


posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の 世界の名作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

芥川賞「死者の奢り・飼育」大江健三郎




死体処理室の水槽で浮沈する「物体」と化した元人間。
彼らは、医学生の実習のために、今日も地下室で漂う。

アルバイトとして、僕と女子学生は、処理室の管理人と共に、
死体の移動する。グロテスクな内容でありながら、
突出した表現力と作品に漂う虚無感が印象的(死者の奢り)。

戦時下の山村で、黒人兵が捕まった。捕まえた者と、
捕まった者、どちらも恐怖を抱えながら物語は進んでいく。
そして、衝撃的なラストを迎える。芥川賞受賞作(飼育)

他4編を含む全6編。250ページ。難解、玄人向きの内容。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の 世界の名作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

世界の名作「変身」フランツ・カフカ

宮的作品世界を構築した作家。難解。約90ページ。

両親と妹を支える一家の担い手であるセールスマンの
グレゴール。ある日、気懸かりな夢から覚めた彼は、
自分が巨大で不気味な毒虫になっていることに気付く。

夢なら覚めてほしいが、どうやら現実のようだ。
その場をしのぎ、ごまかそうとする彼だが、結局家族に
ばれてしまい、まるで腫れ物のように扱われる。

グレゴールは、人間に戻れず、怪物のままだ。
しかし、知識や思考が止まったわけではない。
彼は、自分の意思を伝えようとするのだが、
その容姿のせいでうまくいかない。

その姿に、家族は慣れることがないし、どんどん
厄介な存在であることが明白になっていく。

憂鬱。絶望。
幸せだったはずの家族に、不幸な運命が降りかかる。

グレゴール自身もそうだが、家族も少しずつ疲弊を始める。

ささくれ立っていく心、見えない光明の中で彼らは何を思うのか。


非現実的な悪夢を、リアルに鋭く描いた名作小説。

何が怖いって、グレゴール自身は、平静時と同じように、
思考していますし、圧倒的な無力感に傷ついている点です。

グレゴール自身は、家族のことを思いやる好青年であり、
妹の将来など怪物になってからも真剣に考えているのです。

「伝わらない想いや言葉は、どんなに優れていても無力」です。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 日本の 世界の名作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする