子供のときに読んで、強く印象に残っていた作品。読んでみて、
名作だと再認識。イチオシです。約100ページで、さし絵もよい。
〜あらすじ〜
体重、身長、自分のあだな、くせ、そして好きな歌手……。
新任のあいさつでの、先生の自己紹介は、めちゃくちゃだった。
名前は、西園寺靖尊(さいおんじやすたか)と立派だ。
でも、名前と外見が全然あっていない。
頼りない感じのダックス先生に、子どもたちは不満気味。
家庭訪問時、大ちこくをしてしまい、親の評判もかんばしくない。
こんな先生で、平気だろうかと心配になる。
しかし、ダックス先生はそんなのどこ吹く風で、目標として、
「いのこりは自由」、「道草をしましょう」をかかげる。
そして、そう考える理由をしっかりと説明する。
子どもからてんぷらをもらって、おいしそうに食べたり、
勝手にみそしるを作る授業をしたり、ダックス先生の暴走は
止まりません。しかし、そのへんてこな言動の裏には、
ダックス先生なりの意図(いと)があります。そして、
子どものことを見ていないようで、よーく見ているのです。
簡単なことを難しく言うよりも、難しいことを簡単に言う方が
ずっと大変ですし、ずっとずっと価値があります。
本当は、ダックス先生はすごく頭がよくて、子ども想いなのです。
かた破りで、童心なダックス先生の持つ人間的な魅力。
きっと読んだ後、あなたはダックス先生を好きになっています。
心が温かくなる一冊。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:34|
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