2007年11月27日

三ツ星「となり町戦争」三崎亜記 




主人公の住む町と、となり町との間で「戦争」が勃発。

目には見えない所で、着々と戦争は行われている。

役所の業務のように、淡々と行われる水面下の戦い。


作戦上の都合から始まった、僕と香西さんの淡々とした「生活」。


僕と香西さんの「戦争」に関しての意識の度合い、

温度差。決して埋められない、大きな隔たり。


徐々に僕の目にも、戦争の傷跡や現実が見えてくる。

確かな形として……。


戦争によって引き起こされる理不尽さ、悲しさ、喪失感を

淡々と描いた透明感のある傑作。190ページ。(ハードカバーで)

芥川賞・直木賞の両方の要素を持った名作小説。

小説すばる新人賞受賞作、直木賞候補作となった三ツ星小説!
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ミステリー「覆面作家は二人いる」北村薫

世田谷の大豪邸に住む、可憐なお嬢様新妻千秋。

「自分の力でお金を稼いでみたい!」と、雑誌社に小説を応募。

作品には、旧時代的なちぐはぐな部分もあったが、

光る才能を感じた僕(良介)は、会って話をしてみることに。

才色兼備で、世間知らず、超内向的なお嬢様。

まさに「深窓の令嬢」という言葉がぴったりの小柄な新妻嬢に

どきまぎする僕。その美しさは、天国的。

しかし、一歩大豪邸を出た新妻さんは豹変。

暴力的で、ストレートな物言い、数々の武勇伝を持つ凶暴な虎に

なるのであった。そう、新妻さんは極端な「外弁慶」だった。


聡明な彼女は、高校の女子寮で起こった殺人事件、

小学生の誘拐事件、万引き(窃盗)事件などを次々と解決。

翻弄されっぱなしの僕と、魅力的な新妻嬢の活躍を

ミステリー初心者におすすめの物語。約220ページ

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